「エントリーシートの『性格』欄って正直に書いていいの?」
「そもそも自分の性格とか分からないんだけど…」
このように不安や疑問を持つ就活生の方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かにエントリーシートで「性格」を聞かれた時に、それが内定評価に関わるのかどうか・関わるならどんなことを書けばいいのかについてはとても気になるところですよね。
そこで今回の記事ではエントリーシートで性格が聞かれる意味やエントリーシートの「性格」欄に書くべきこと、書き方について詳しく解説をしていきます。この記事を読んでいただければエントリーシートに書く「性格」欄をしっかりと記述していくことができるはずです。
エントリーシートで「性格」が問われる意図は?
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「エントリーシートの『性格』欄の書き方」などを解説する前に、エントリーシートで「性格」が問われる意図について考えていきましょう。企業側がエントリーシートで就活生の性格を聞くことの意図を掴むことができれば、どのように「性格」を書けばいいのか鋭い就活生は理解できるはずです。
人間性を見たい
1つ目のエントリーシートで「性格」が問われる意図は「就活生がどのような人間性なのかを見たい」ということです。これは単純に「この就活生はどのような性格・人間性なのか」というストレートな疑問や好奇心から設定されているということです。
やはりこれから一緒に働く人を探すという意味でも、良くない人間性・性格の人を選ぼうとは思わないでしょう。「自分はポジティブだ」「自分は人に優しい」といったような言葉にどこまでの信ぴょう性があるかは実際に働いてみないと分かりませんが、少なくとも「自分は臆病です」「自分は疑い深いです」といったようにネガティブな自己への捉えをしている人よりは印象がいいでしょう。
就活生が自分の性格を人にアピールするときにどのようなことを書くのかでもまた就活生の人間性は見えるものです。
自己分析の深さを見たい
2つ目のエントリーシートで「性格」が問われる意図は「自己分析をどこまで深めることができたのかが知りたい」ということです。エントリーシートの性格を記入する欄に書くのは性格だけではなく、「自分の性格は〇〇である」と考えた理由なども一緒に記入するはずです。つまり「自分の性格が〇〇である」と考えた理由がどれだけ深いものなのか、どこまで深い自己分析をすることができたのかということを知りたいと企業側は考えています。就活をきっかけにして、もしくはこれまでの人生の中でどれだけの自己分析を行ってきたのかということに対しての興味からエントリーシートで性格を問われています。
これまでしてきた経験を知りたい
3つ目のエントリーシートで「性格」が問われる意図は「これまで就活生がどのような経験をしてきたのかを知りたい」ということです。やはりその人の性格を形成するもの、もしくは「自分はこういう性格だ」と自覚することは過去の大きな経験です。自己分析の際にも自分の過去を振り返ることが多いでしょうが、自分にとって何かしらの経験があって初めて「自分はこういう性格なのだ」と自覚するものなのです。エントリーシートにはそのような経験も合わせて自分の性格を書くでしょうが、「この就活生が自分の性格を自覚した経験とはどのようなものなのだろうか」ということを知りたいがためにエントリーシートに「性格」の記入欄を設けているのです。
エントリーシートの「性格」欄に書くべきこと
では次にエントリーシートの「性格」欄に書くべきことを解説していきましょう。
企業にとってプラスの印象になることを書く
1つ目のエントリーシートの「性格」欄に書くべきことは「企業にとってプラスになることや魅力的に感じることを書く」ということです。最初にも述べた通り、前提として「自分をおとしめるようなネガティブな性格を書くことはNG」です。しかしこれは自分の性格を偽れと言っているわけではありません。
何事にも裏表が存在するように、一見悪いように感じるネガティブな性格も、別の角度から見ればポジティブに捉えることができるのです。
例えば「自分は優柔不断な性格だ」と自己分析をしている場合にはネガティブに見えるかもしれませんが、それは裏を返せば「慎重に物事を進めていくことができる」ということでもあります。優柔不断な人が企業に入ったら企業は困りますが、慎重に物事を進めていくことができる人であれば歓迎でしょう。言い方を考えて企業にとってもプラスだと感じるような性格を書くようにしましょう。
企業の「理想の人物像」に合わせて書く
2つ目のエントリーシートの「性格」欄に書くべきことは「企業が設定する『理想の人物像』にマッチするように性格を書く」ということです。
こちらも性格を偽るべきだということではなく、企業が採用したいと考えている人物像との共通項を自分の性格から探し出してそれを強調して書くということです。
例えば企業が求める人物像が「真面目な人」だとして、自分の性格が「優柔不断」だと考えている場合には「物事を考える際に1つ1つ真面目に考える」といったことが共通項として挙げられます。そのようにして企業の「理想の人物像」に合わせて書くことが大切です。
エントリーシートの「性格」欄の書き方
それでは最後にエントリーシートの「性格」欄の書き方について見ていきましょう。
「性格」を端的に最初に書く
まず最初に自分の性格について端的に結論を書きましょう。これはエントリーシートでも面接でも、どのような質問であっても守るべきルールです。
「私は〇〇な性格です」
「私の性格は〇〇です」
など書き方は色々とありますが、とにかく結論を最初に書くことが大切なのです。このように最初にスパッと自分の性格を書くことによって、採用担当者の頭に残りやすいですし、結論の前に長々と前置きなどを書くことによって、結論まで読まれない可能性もあります。
実はこの記事も全ての項目に対して結論を最初に持ってきてあります。このようにすることで読み手であるみなさんが最初に最も大切な「答え」をすぐに知れるような工夫なのです。読み手のことを考えた文章構成を心がけてください。
「性格」が伝わるエピソードを合わせて書く
結論の後は自分の性格を裏付けるエピソードを書きましょう。出来るだけ具体的かつ印象的なエピソードを書くことがふさわしいです。採用担当者が「なるほど。〇〇という性格ならではのエピソードだな。」と思えるようなエピソードがいいでしょう。
逆にあなたの性格を端的に表すことができるようなエピソードがなければ、その性格は捉え間違えている可能性があります。過去のエピソードからさかのぼり、自分の性格を改めて捉え直す必要がある場合もあります。
「性格」がどのように企業で活かせるかを書く
最後に自分の性格がどのようにその企業で活かせるかについて書きましょう。やはりエントリーシートの記述欄ということで自分をアピールする機会だということは忘れてはいけません。「自分はこういう人間だから企業にとってもメリットがありますよ」ということを伝えられることができればいいですね。
まとめ
今回の記事ではエントリーシートで性格が聞かれる意味やエントリーシートの「性格」欄に書くべきこと、書き方について詳しく解説をしていきました。
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