エントリーシート(ES)を出しても出しても落ちる人、いますよね。内定をゲットするには、必ず乗り越えないといけないのが、エントリーシート。就活マスターになるためには、納得いくエントリーシートが必要不可欠です。
ということで今回は、エントリーシートが落ちてしまう人のために、今日からすぐに使える情報を集めてみました。コツさえ掴んでしまえば、どんな人でも素晴らしいエントリーシートは書けるようになるもの。エントリシートについて悩んでいる人は、騙されたと思ってぜひ見てみてくださいね。
・エントリーシート(ES)で落ちる人の共通点ベスト10
ここからはまず、エントリーシートで落ちる人に共通するポイントを挙げていきます。心当たりがある人は、自分のエントリーシートを見返してみるといいかもしれません。
–内容があいまい
自分ではなかなか気付きづらいポイントが、あいまいさ。「私の魅力は、心が優しいことです」と言っても、具体的な状況やイメージが浮かんできません。採用担当者はエントリーシートに書かれた文字からしかあなたを想像することが出来ないのですから、出来る限り具体的に自分のアピールポイントについて説明しなければなりません。
具体的なエピソードを紹介する時も、「毎週行われるゼミの定例会の司会を引き受けました。定例会とは自分の研究内容を随時報告する会の通称であり…」などと細かく説明し、はじめてあなたの情報を知る人でもすぐに内容が理解できるように工夫する必要があります。
–そもそもルールを守れてない
エントリーシートは、公式な提出書類です。もちろん、執筆の際にはきちんとしたルールがあります。その執筆ルールに乗っ取って書かなければ、内容を読むことさえもしてもらえないかもしれません。
執筆ルールとは、簡単に言うと「文章を書く上で守らなければならない必須ルール」。
・文字数は守れているか?
・証明写真のサイズは正しいのか?
・質問に適切に答えているか?
・必要な書類がすべて入っているか?
・誤字・脱字をしていないか?
などが挙げられます。就活は基本的に「学生を落とす理由を探しながら」行われます。もしもルールが守れていなかったら、その時点で容赦なく落とされても文句は言えません。
–ギリギリに提出している
人気企業の場合、エントリーシートは何千通と届きます。その場合、提出日の3日前以降に提出されたものは最初から読まずに落とすケースが多いようです。絶対に入りたい企業なら、早めに準備を進めておくのは当然のこと。ギリギリに提出する時点で、「やる気がない」と見なされても仕方がないのです。
せっかく書いたエントリーシートを無駄にしないためにも、提出日にはかなりの余裕を持って執筆するようにしましょう。もしも不備があっても、早めに提出していたら企業から指摘→再提出が許される可能性もあります。
–企業研究・業界研究が足りていない
これは「あいまいさ」にも繋がってくる問題ですが、どの企業・業界でも同じことを言えるような内容ではエントリーシート選考を通過できません。採用担当者たちは、何万枚ものエントリーシートを見てきた就活のプロです。使い回しのエントリーシートは、一目でわかります。
企業研究や業界研究をせずに通過できる企業はありません。インターネットでその企業の特色をざらっと調べておくだけでも、まったく仕上がりは違うもの。下準備をきちんと行って、中身のあるエントリーシートを書いてください。
–落ちた理由を考察していない
エントリーシート選考に落ちるたびに、「今回は相性が悪かったな!」と言って反省会をしない人がいます。確かに、就活には相性があります。でも、どの企業のエントリーシートも受からないなら、それはあなたに根本的な問題があるということ。「自分はどうして落ちたんだろう?」と考えなければ、成長もしません。
ポジティブに考えることも大事ですが、最低限落ちた理由を問いかけることが忘れずに行いましょう。
–文章が読みづらい
普段あまり文章を書く習慣がない人は、自分の文章の読みづらさに気付いていないのかもしれません。面接と違ってエントリーシートは、身振り手振りや表情で気持ちを伝えられません。文章のみで戦うしかないのです。
一文一文が長かったり、句読点が少なかったり、文法がめちゃくちゃだったり…。どれだけ良いエピソードを持っていても、その文章自体が読みづらかったら元も子もありません。一文は40~50字にとどめて、細かく区切った方が読みやすいです。適宜推敲しましょう。
–結論から書かれてない
エントリーシートの基本的な書き方が、「結論から書く」ということ。最初にダラダラとエピソードを述べてから「私の強みは忍耐力です!」と続けるよりも、まず自分の強みを力強く述べてから具体的なエピソードを説明した方が、採用担当者の頭の中に中身が入ってきやすくなります。
一般的に、エントリーシートの文章構成は以下の通りです。
結論→具体的なエピソード→将来の展望
このように執筆すれば、採用担当者もスルスルとエントリーシートを読むことが出来るはずです。
–書き方が雑
この場合の雑は、「文字が雑」でもありますし「文章そのものが雑」でもあります。早く書こうと思って適当に書いた字はすぐにばれます。ワープロ打ちだとしても、適当に考えた文章はこちらもすぐにばれます。
綺麗な文字や、技巧的な文章構成でなくてもかまいません。エントリーシートで大事なのは、心を込めて丁寧に書いたか、考えたかということ。丁寧さが文章から伝わるように、時間をかけてゆっくり余裕を持って書きましょう。
–個性がない
目立つためにぶっ飛んだ内容を書く必要はありませんが、誰でも書けるようなよくあるエントリーシートを提出したのでは、内定はもらえないでしょう。個性がないエントリーシートは、自己研究不足として不採用の烙印を押されてしまう運命にあります。
自分しか語れないエピソードが、誰にでもきっと一つはあるものです。自己研究の時間をきちんと設けて、採用担当者も興味を持って読んでしまうようなエントリーシートが書けるようにしてください。
–ひとりよがり
これは、文章に自信がある人がやってしまいがちなミスです。エントリーシートにはそぐわないようなひとりよがりで自己満足な文章を書いてしまうのです。
自分で好きで書く文章とは違って、エントリーシートは読む相手のことを考えながら書く文書です。カッコいい文章や文学性は、今は一度置いておきましょう。エントリーシートで大切なのは、読みやすさと分かりやすさ。採用担当者がストレスなく読めるような文章を意識して書くと、選考通過率が一気に上がるはずです。
・エントリーシート(ES)で落ちる人が気をつけるべきこととは?
ここからは、実際に気を付けるべき改善ポイントをまとめてみました。
–余裕を持って執筆する
「もう少し日程が近くなったらやればいいや!」と思っていると、急用が入って期日に間に合わなくなるかもしれません。それに、あまりにギリギリで郵送すると読んでさえもくれない場合もあります。余裕を持って執筆することが、エントリーシートの第一条件です。
最低でも、〆切の1週間前には完成させておくと安心です。特に3~5月近辺は多数のエントリーシート締め切り日が重なるので、さらに余裕を持って執筆しないと恐ろしいことになるかもしれません。念には念を入れましょう!
–具体的に、わかりやすく書く
採用担当者の想像力を刺激するためにも、エントリーシートはとにかく具体的に書かなければなりません。はじめてあなたのことを知る人が読んでもすぐに状況がイメージできるくらい、事細やかに書く必要があります。
ただ、いらない情報まで書いてしまうと文字数がとんでもないことになってしまいます。「本当に企業が求めている情報は何かな?」と考えて文章を構成してみてください。いらない部分はカットし、企業が喜びそうな部分は長く書く。このバランスが大事です。
–第三者にチェックしてもらう
エントリーシートをまだ誰にも読ませていない人は、早急にチェックしてもらってください。第三者の目線で見てもらうと、自分のエントリーシートに足りない部分がハッキリと見えてきます。
人に自分の文章を読んでもらうのが恥ずかしい人もいると思いますが、それを乗り越えたところに内定があります。そもそも、誰にも見せない状態で完成したエントリーシートを企業に送る方が恥ずかしくありませんか?自分一人でカリカリと執筆しているだけではわからない部分が見えてくるはずですよ。
–企業研究をしてから書く
これは当然ですが、企業研究や業界研究をしなければ良いエントリーシートは書けません。相手側が求めている需要を知らなければ、適切な供給ができないのと一緒で、情報収集は勝てるエントリーシート作りに必須な作業です。
インターネットでの情報収集はもちろんのこと、説明会やセミナーに参加したり参考書を読んだりして、がっつり納得のいくまで企業研究をしてみましょう。以前より、中身のある濃くて深いエントリーシートが書けるようになるはずです。
–「何故落ちたか」を考える
なかなかエントリーシートが通過できなくて困っている人は、自分に足りない部分を考える反省作業が必要です。自分のエントリーシートは何故ダメなのか?考えるところから、改善は始まります。
アナログ派の人はノートやルーズリーフに書き出してみてもいいですし、デジタル派の人はエクセルにまとめてみてもいいでしょう。あとで振り返って確認できるように、きちんと自分の頭の中を整理することが大事です。
・エントリーシート(ES)で落ちる人のためのQ&A
最後に、いざという時に役に立つ質問とその答えを集めてみました。沸き立つ質問があっても、誰に聞けばいいのか分からないという場合も多いはず。ここで、素朴な疑問を解決していってくださいね。
–誰にチェックしてもらえばいい?
エントリーシートを第三者にチェックしてもらうのが大事だと言いましたが、誰に見てもらえばいいのでしょうか。それはずばり、大学のキャリアセンターでしょう。キャリアセンターは、どんな学校にもある素晴らしい施設です。今まで何万枚ものエントリーシートを見てきた職員さんが集まっているので、添削や相談をお願いできます。各大学で決められた方法に沿って、エントリーシート添削の予約を入れてみましょう。
あるいは、友人や家族に見てもらうのも十分有効な方法です。心理的な距離が近い人にチェックしてもらうと、本当に思ったことを遠慮なく言ってくれるので非常にありがたいです。信頼できる人に見てもらって、適切なアドバイスをもらってください。
–文章トレーニングの方法が知りたい
文章を書くことそのものが苦手な人もいますよね。そんな人は、正しい文章を読むことを日常化してください。たとえば新聞。毎朝新聞を読む習慣を付けるだけでも、文章力は桁違いに上がってきます。適切な文章構成や文法の使い方は、まずは「読む」ところから始まるからです。
文章力が付けば、筆記テストや小論文テストの結果も上がってくるはずです。就活が終わって社会人になってからも確実に役に立つ能力なので、地道に続けていってください。
–特にアピールできる自己PRがない
エントリーシートに書けるような自己PRポイントがないと悩んでいる人は、家族と一緒に自己分析をしてみることをおすすめします。自分では忘れてしまっている過去のエピソードや自分の魅力を、親は覚えてくれているものです。
家族じゃなくても、友人や先輩、恩師などでも大丈夫です。自分一人ではカバーしきれない部分を誰かと一緒に行えば、見つけられなかった自己PRポイントが見えてくるはずです。自分にはアピールポイントなんてないし…とネガティブになるのではなく、前を向いていきましょう。
–どのくらい前から準備するべき?
エントリーシートの準備は、とにかく早い方がいいです。できるなら、就活解禁の半年前には自己分析を始めておけば安心です。各企業のエントリーシート対策なら、締切日の1ヶ月~2週間前には準備スタート&完成させておくと、他の選考対策や勉強などにも時間を回せます。
これはエントリーシートに限った話ではありませんが、就活準備に「早すぎる」ということはありません。思い立ったら吉日。頭に浮かんだら行動して、早めに準備をしておいた方が後で絶対に楽ですよ。
–裏ワザってないの?
エントリーシートが落ちて落ちてどうしようもない場合は、就活エージェントの力を借りるのも一つの手です。また、エントリーシートや自己分析、企業研究の適切なやり方を教えてくれる就活塾もあります。お金はかかりますが、チマチマと自分一人で情報収集するよりは一気に多くのことが学べます。
ですが、今回紹介した内容を一つ一つ地道に行っていけば、エージェントや就活塾の力を借りなくても十分結果を出すことは出来ます。無駄に焦らず、自分にできることから始めてみてくださいね。
・おわりに
さて、いかがだったでしょうか。エントリーシートがいつも落ちてしまう人は、何か一つコツを掴みさえすればすぐにスルスルと選考を通過できるようになります。「なんで私はダメなんだろう?」と落ち込むよりも、「どうして自分のエントリーシートは評価されないんだろう?改善点を見つけてみよう!」とポジティブに考えて行動することが大事です。
素晴らしいエントリーシートを書くために必要な、才能なんてものはありません。ひとつひとつ努力してコツを掴めば、どんな人でも確実に良いエントリーシートを書けるようになります。今回紹介したポイントを参考にして、志望通りの企業から内定がもらえるように頑張ってくださいね!
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