エントリーシート(ES)による書類選考は就活で乗り越えるべき壁の一つです。しかし、エントリーシート(ES)の送り方がおざなり…という学生は少なくありません。送り方が悪いと、それだけで企業側の心象が下がってしまいます。
WEBによる書類審査が広まりつつある今でも、様々な理由から紙による書類提出を求める企業は珍しくありません。エントリーシート(ES)の正しい送り方を知り、他のライバルと差を付けましょう。本記事ではエントリーシート(ES)の送る前に準備すべきもの、正しい送り方、送る前にチェックすべきポイントを解説します。
エントリーシートの送り方から就活は始まっている
紙のエントリーシート(ES)の提出を求める企業は、その作業自体を試験の1種ととらえていることが多いです。
ネットによる応募が一般的となった現代、人気企業には膨大な人数の学生が殺到するようになりました。一人一人の学生の素質を見極めるのは簡単ではなく、企業は選考にかかる負担を少しでも減らしたいと常に考えています。
そこで、わざわざ手間のかかる紙のエントリーシート(ES)提出を行い、学生たちのやる気を図っているのです。エントリーシート(ES)の送り方が雑だったり指定された条件を満たしていない場合は、やる気なしか冷やかしとみなされすぐ落とされてしまうでしょう。ある意味では、エントリーシート(ES)の送り方から就活はすでに始まっていると言えます。
そのため、エントリーシート(ES)の正しい送り方を知ることは非常に重要です。
エントリーシートを送る前に準備すべきもの
まずエントリーシート(ES)を送るために必要なものを見ていきましょう。
締め切りに追われながらの発送になる場合もあるので、常にストックして切らさないようにするのがポイントです。百均ショップですべて買えるので、まとめ買いして就活に備えましょう。
①封筒
エントリーシート(ES)を入れる封筒は、用紙を折らずに郵送できるものが望ましいです。
エントリーシート(ES)のサイズは基本的にA4サイズなので、角型2号の封筒ならぴったりと入ります。
色は白と茶色の2種類が一般的ですが、白色の封筒を選ぶのが無難です。白色の封筒は中身が透けて見えることがなく、通常の会社の業務ではあまり使われないので学生が送ってきたとすぐわかります。
封筒の種類についてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
②エントリーシート
エントリーシート(ES)のそのものの用意もしっかり行う必要があります。
送る前に文章の誤字脱字や内容の抜けが無いかチェックしましょう。折れ曲がっていたり汚れている箇所がないよう、慎重に取り扱うことも大事なポイントです。
余裕を持った発送作業ができるよう、少なくとも発送前日には完成させるようにしましょう。
誤字脱字や内容の抜けをチェックする際には以下の記事の良い例・悪い例を参考にチェックするといいでしょう。
③添え状
添え状とは、就活で企業に応募書類を送付する際に添える書類です。
選考のために応募書類を送ることを明記する書類で、学生が送ってきたものとすぐ分かるようにする効果があります。企業には毎日膨大な量の書類や荷物が送られてくるので、応募書類とすぐ分かるように添え状も一緒に入れるのがマナーです。
パソコンでテンプレートを作成し、使いまわせるようにする方式が一般的です。
④クリアファイル
エントリーシート(ES)、添え状を保護するために必要です。
書類の郵送は細心の注意をもって行われますが、突然の雨に見舞われる可能性はゼロではありません。その際中の書類が濡れてしまっては台無しなので、必ずクリアファイルで保護するようにしましょう。エントリーシート(ES)のサイズで一般的なA4サイズのものが1種類あれば問題ありません。
⑤切手
日本全国に書類を郵送できるよう、切手は常にストックしておきましょう。
素晴らしいエントリーシート(ES)が完成したが、切手が足らなかったので郵送できなかった…では元も子もありません。とはいえ、ベタベタ貼りすぎると企業側から「雑な人」「コスト意識のない人」という印象を持たれるので注意しましょう。
郵便局の窓口に行けば、正確な切手の量がすぐわかりポスト投函よりも早く届くのでおすすめです。
エントリーシートの送り方
必要なものを準備したら、実際にエントリーシート(ES)を送付する作業に入りましょう。入れ忘れなどの不備がないよう、慎重に行うのがポイントです。時間が差し迫っていると焦ってミスをしてしまう可能性が高まるので、発送の2~3日前には作業を始めるようにしましょう。
エントリーシートの送り方で注意すべき点
エントリーシート(ES)を送る際は、まずは時間に余裕をもち落ち着いて作業ができる環境を作りましょう。焦って行うと、誤字脱字の原因になります。字を書く際に、「字は綺麗じゃないとだめなの?」と悩む学生もいますが、綺麗さではなく丁寧さを意識して書けばマイナスになることはありません。丁寧に、手間暇かけて書いていきましょう。
エントリーシートを送る封筒の書き方 表面
まずは封筒の表面に必要な情報を記入していきます。ペンによる手書きがマナーなので、失敗しないように注意しながら書いていきましょう。
封筒に表面に書くべき情報は、以下の5つです。
- 郵便番号
- 郵送する会社の住所
- 郵送する会社の社名
- 人事担当者の部署と名前
- 応募書類在中
まず封筒の右上に七桁の郵便番号を書きましょう。数字を書くだけなので、落ち着いてやればすぐに終わります。書きやすいように、封筒は郵便番号を書き込むための四角カッコが付いている物を選びましょう。
次に、封筒の右端に会社の住所を書いていきます。長い住所の場合、大きな字で書くとスペースが足らなくなるので注意しましょう。会社の住所を略して書くことはマナー違反なので、番地は「二丁目一番十号」としっかり書くようにしましょう。
封筒の真ん中には、郵送する会社の社名と人事担当者の部署・名前を書き込みます。人事担当者の名前を書く時に気を付けてほしいのが、「様」と「御中」の使い分けです。宛名が個人の場合は「株式会社○○ 人事担当○○様」のように「様」を、部署や部門が宛名の場合は「株式会社○○ 人事部御中」のように「御中」を使うのがマナーです。
最後に、左下に赤ペンで「応募書類在中」と書き込みそれを四角カッコで囲いましょう。「応募書類在中」を書いておけば、学生が送ってきた文書であることがすぐ分かります。
ここまで終わったら、左上に切手を貼って表面は完成です。
エントリーシートを送る封筒の書き方 裏面
封筒の裏面に書くべき情報は、以下の4つです。
- 会社の郵便番号と住所
- 応募する学生の名前と出身大学
- 日付
- 〆
会社の郵便番号と住所は、封筒裏面の右側に書くのが一般的です。裏面には郵便番号を書き込む四角カッコはついていないので、郵便番号の列を自分でしっかり揃えましょう。
学生の名前と出身大学は、封筒裏面の左側に書きます。出身大学は、学校の名前だけでなく学部や学科まで詳細に書き込むのがマナーです。
裏面の左上には、書類を郵送した日時を書いておきます。何らかのトラブルで締め切り日までに封筒が届かなかった…という場合にも、郵送した日時が締め切り日以前と証明できれば猶予される可能性があるからです。
封筒に封をするときは、上から「〆」と書きます。郵送した書類にしっかり封をしたことを示す記号で、郵送する直前に書くのがマナーです。
書類の入れ方
封筒が完成したら、添え状とエントリーシート(ES)をクリアファイルで保護して中に入れましょう。添え状が封筒の表面に来るように入れるのが一般的です。必要書類がすべて入っていることを確認したら、封をして発送準備は完了です!ポストに投函するか、郵便局に持ち込み発送しましょう。
エントリーシートの発送に最適な発送方法とは?
エントリーシート(ES)は普通郵便で送るのが一般的ですが、以下のような特殊な発送方法を使うこともできます。追加料金はかかりますが、便利なので覚えておきましょう。
- 簡易書留
- 特定記録
- 速達
郵便局に直接持ち込めばさらに早いスピードで届くので、締切日がぎりぎりの場合に有効なサービスです。ただし、あくまで「できるだけ早く届けてくれるサービス」であり、確実に間に合うように届くわけではありませんのでその点は注意が必要です。
まとめ
エントリーシート(ES)を送る段階で選考はすでに始まっています。送り方に気を使うだけで、応募先の企業にやる気を示すことが可能です。エントリーシート(ES)の内容だけでなく、送り方にも細心の注意を払いライバルと差を付けましょう!
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