みなさんはエントリーシート(ES)の項目について、悩んだことはありませんか?とにかくバラエティ豊かなことで知られるエントリーシート(ES)の質問項目。どんなに細かい部分まで対策しても、なかなか全部はカバーできないくらいです。でも、せっかく提出するなら完璧なものを企業に送りたいですよね。
ということで今回は、よく出されるエントリーシート(ES)の項目についてまとめてみました。時間がない就活生でも、今回紹介する20個の質問項目だけ準備しておけばきっと安心。頻出質問を抑えておくだけで、心に余裕が生まれますよ!ぜひ見ていってくださいね。
絶対出る!エントリーシート基本質問項目5選
1 志望動機
当たり前ですが、志望動機は一番の頻出質問です。企業は入社意欲のある学生を迎え入れたいと考えています。より熱意を感じるエントリーシート(ES)を書いてきた人を、積極的に採用したいと考えることでしょう。そんな熱意が一番分かりやすく出るのが、志望動機なのです。
志望動機は、これから選考が進んでいくにあたってずっと質問され続ける質問です。「どうして何万もある企業の中から、うちを選んだのか?」それを納得できる理由を付けて説明できないと、お話になりません。企業に魅力を感じた理由を、できるだけ具体例を盛りこんで説明しましょう。面接で「この理由なら、他の会社でもいいんじゃない?」と聞かれないように、スキがない答えを用意してください。
2 学生時代に力を入れたこと
いわゆるガクチカです。「これから社会人になって、どう働きたいか?」という未来の話と同じくらい、「今まで自分はどんなことを頑張ってきたのか?」という過去の経験の話も、同様に企業は重要視します。なぜなら、学生時代に頑張ってこなかった人が社会人になってからも頑張れるはずがないからです。
ここで気を付けてほしいのが、「ダラダラと書きすぎないこと」です。自分が熱中していたことや好きなことを話そうとすると、ついつい冗長な表現になってしまいがちです。でも、ガクチカこそ簡潔に表現してなんぼ。人によって答えが多岐に分かれるので、ファーストインパクトを担当者に強く感じさせ、印象を残すことが必要だからです。短い表現に言い換えられる部分を最後まで探し、丁寧に推敲しましょう。
3 自己PR
もちろん、自己PRも大切です。採用担当者は文章からしかあなたの人間性を推し量れないので、より伝わりやすい表現を選ぶことが求められます。そこでやってほしいのが、「結論・具体例・これからの展望」というオーソドックスな文章構成に沿って執筆することです。自己PRは、一般的に他の質問項目よりもスペースが広めに用意されています。たくさんの文字数を使って表現できるからこそ、整っていて読みやすい文章構成を使わなければダラダラして読みづらい文章になってしまうのです。
まず簡潔に結論を述べ、そう述べられる理由を説明し、その強みをどんな場面で活かしていきたいか書いてまとめる。これなら、どんなテーマでも読みやすい文章が書けることでしょう。
4 就活の軸
就活の軸は、面接でもかなりの確率で質問される頻出質問です。なぜなら、就活で大切にしていきたいことは、人生で大切にしていきたいことをそのまま表現するからです。つまり、人間性が出るということ。短い時間で学生の内面を探りたい採用担当者にとって、このうえないくらい使える質問だということです。
軸とする内容は、人によって全く変わります。業種・職種を重視する人もいれば、企業の規模や社員数が気になる人もいます。給与・残業などの待遇面につっこまなければ、どんな内容でも企業は咎めません。「自分はどんな部分を重視して企業を選びたいのか?」それをしっかりと考えて、明確に軸を定めましょう。
5 乗り越えた困難について
早期退職者が大量発生している昨今、採用担当者はできるだけストレス耐性のある学生を欲しがります。どんなに大変な困難が訪れても、力強く乗り越えていける根性や気力のある学生が欲しいのです。
そんなストレス耐性をはかるのが、今までに乗り越えた困難について。どんな考え方をして、どんな対策を遂行して困難を乗り越えたのか?それをきちんと説明できれば、社会人になってから同じような困難に遭った時も同様に乗り越えていけるでしょう。ちょっとやそっとのことでは自分はあきらめない!という粘り強さをアピールしましょう。
対策必須!就活に関するエントリーシート項目5選
6 当社でやってみたい仕事
「これから社会人になって、どう働きたいか?」という未来の話は重要ですが、それをより具体的に表すことも必要です。いざこの企業に入って、どんな仕事がしたいのか?それが説明できなければ、調子のいいことを並べている口先だけの学生だと思われてしまいます。
就活中から既に自分の未来のビジョンが見えている学生は、採用担当者にとって非常に魅力的です。「どんな業務」をして、「どんな人」と一緒に仕事をして、「どんな規模」のもとで働きたいのか?スラスラと述べられたら、それは入社意欲以外の何物でもありません。もちろんそのためには、実際の事業内容と矛盾がないように企業研究を念入りにやっておく必要があります。熱意を伝えるためにも、事前準備は欠かせませんね。
7 他にエントリーしている企業について
この企業とは別に、どんな企業にエントリーしているのか?これも、意外とたくさんの企業が質問してくる内容です。具体的な企業名まで求めてくるところもあれば、業種だけでも構わないところもあります。詳細は企業によって変わりますが、共通しているのは「あなた自身を知りたい」ということ。
まったく一貫性のない企業を受けている場合も、そうでない場合も、どうしてその企業を受けることにしたのか疑問が出ますよね。つまり、これは「面接で質問したい疑問が出てきやすい質問」だということです。実際に受けた企業に嘘をつく必要はありません。その企業らを選んだ理由をしっかりと答えられるようにしておけば大丈夫です。
8 三年後までのキャリアプランについて
キャリアプランも、高確率で尋ねられる質問です。まだ就活を始めたばかりなのに、三年後のことなんてわからないという人もいるでしょう。そういう人は、「理想の社会人」について考えてみてください。
バリバリ働いて後輩たちを引っ張っていく存在になりたいのか、それとも縁の下の力持ちでみんなを支える存在になりたいのか。そんな理想の社会人になるためには、三年後の時点でどんなスキルを身に付けておく必要があるのか…。そういった考え方を身に付けると、スルスルと文章が紡げるはずです。
9 当社の長所と短所
説明会や企業研究をひととおり行ってみると、その企業の良いところと悪いところが浮かび上がってくることでしょう。逆に、何も準備していないとそのどちらも分かりません。準備の有無を確認し、学生の入社意欲を試すために企業の長所・短所を尋ねることが多々あります。
長所は思った通りの事を述べ褒めまくって大丈夫ですが、短所は少し気を付ける部分があります。それは、これから努力次第で改善可能な内容を述べること。会社そのものの古さや先輩社員たちの雰囲気は、改善がなかなか見込めません。でも、一般知名度の低さや社会貢献率などを話題にしてみると、話が広がります。せっかく短所を述べるなら、企業側としても「これから直していける部分」を聞きたいはずです。頭を使って答えを作っていきましょう。
10 勤務地
リアルな話ですが、勤務地は大事な問題です。地元に残って働きたいのか、それとも日本全国を転勤で飛び回っても大丈夫なのか。その基準は、学生によって180度変わってきます。
より様々な勤務地を希望している学生を取りたい企業もあるでしょうし、その逆もいます。ここで嘘をつく意味はないので、自分の希望を正直に書いてくださいね。その答えによって、選考通過の合否を決める企業はほぼないので安心してください!
学生時代の自分について…エントリーシート質問項目5選
11 部活・サークル活動
学生時代にどんなことに熱中していたのか、部活・サークル活動から知りたい企業もいます。まったく触れてこない企業もありますが、突っ込む企業は根掘り葉掘り聞くので対策は必須です。
ここで気を付けておきたいのは、当時の自分の役職や仕事内容を明確に説明することです。採用担当者は、あなたがどんな団体に所属して、どんな青春を送ってきたかを知りたいわけではありません。どんな役割を、団体の中で発揮していたかを知りたいのです。ずれた答えをしないように、求められた答えを述べてください。
12 今の大学を選んだ理由
これは面接で聞かれる場合が多いのですが、中にはエントリーシート(ES)の時点で聞く企業もあります。自分としては「何をいまさら…」と思ってしまう質問ですが、採用担当者にとっては素朴な疑問です。
絶対にやりたい勉強があったならその熱意を説明すればいいですし、場所で選んだならその理由(家族と同居したかった理由などに繋げても可)を述べましょう。他の大学に落ちたから仕方なく選んだり、特に目立った理由がない場合も、見栄えの良い理由を創作してみてください。
13 卒論・研究内容
こちらも、必ずといっていいほど聞かれる内容です。理系・文系通して注意しなければならないのは、専門用語をなるべく使わずに、分かりやすい文章で説明することです。難しい用語を使うと、なんだか専門家や先生になった気分で気持ちが良いものです。でも、あなたの研究分野についてまったく知識がない人にとっては、それは呪文と同義。
面接に進んだ時に話を盛り上げるためにも、出来る限り簡単な表現と言葉で書くことを意識してみてください。
14 一番印象的だった授業
そんな内容を聞くの?と驚く人も多いですが、面接では成績証明書などを見ながら「この授業はどんな内容?」と尋ねてくるケースもあるようです。これと同様に、エントリーシート(ES)でも、学生時代に一番頑張った・印象に残った授業を書かせる企業があります。
卒論・研究内容と同じように、「出来る限りシンプルな表現・言葉」で書くことが大切です。「約10人でディスカッションをする授業で…」など、勉強内容だけではなく授業形態についても述べるとイメージが湧きやすいのでおすすめです。
15 アルバイト経験
アルバイト経験は、社会人になるためにとても有効な経験です。そこでどんな経験を積み、困難をどうやって乗り越え、働く楽しさを知ったのか?それを学生のうちからスムーズに口から出てくる人は、社会人になってからも将来有望です。
ちなみに授業で忙しくてアルバイトが出来なかった人は、その旨を説明しれば大丈夫ですよ。そのぶん、学業面で人の二倍自己アピールすれば問題ありません。
個性発揮!自分らしさをアピールするエントリーシート質問項目5選
ここからは、少しユニークな質問を紹介します。
16 自分を漢字一字で表現してください
自分自身を漢字で表現するなら…。普段から考えたことがある人は少ないかもしれませんね。でも、こんな質問にも納得のいく理由を付けて答えられたら、自己分析がしっかりと済んでいる人と認識されます。
漢字一字で自分を表現することは自己分析の集大成なのです。つまり、自己分析がしっかりできていなければ、漢字一字で自分という人間を表現することはできません。
選考が進み、面接の場で自分自身のことをユーモラスに話せたら、コミュニケーションスキルもアピールできます。自分らしさ・個性を伝えるために、具体例を盛りこんだ渾身の一字を考えておきましょう。そのためにも、自己分析のやり方についてはここでマスターしておきましょう。
17 趣味特技
エントリーシート(ES)では比較的小さいスペースが与えられていることが多いですが、面接になると意外と突っ込まれるのが趣味特技。どうせ話題にされないと思って適当に書くと、あとで後悔することもあります。また、おもしろい趣味や特技があると「趣味が◯◯の子」などとして覚えてもらえる確率も上がります。せっかくならしっかりと書きましょう。
ここで嘘をつく必要はありませんが、プラスアルファで自分の強みをアピールできるような内容の趣味特技だと好印象です。(「15年ピアノを習い続けている→一つのことを粘り強く続けられる根性がある」など)エントリーシート(ES)には一貫性が必須なので、アピールできる部分は遠慮なくアピールしまくるといいでしょう。
18 自分をものに例えるなら?
これもかなり聞かれる頻出質問です。もちろん単純に物品に例えるだけではダメです。「失敗したぶんだけ大きく成長出来るので、ゴムのような人間だと思います」など、こちらも自己アピールを忘れずに。
なかなか自分の強みとものを結びつけることができない場合は、連想ゲームのように自分の強みを書き出してみるといいでしょう(すぐに言われたことを覚えられる→吸収率が高い→水をよく吸う→スポンジ…など)。ユニークで個性的な比喩が見つけられれば、採用担当者も一目置くかもしれません。
19 最近のニュースで気になったこと
選考では、時事問題の理解が進んでいるかもチェックされます。社会人たるもの、社会で話題になっているニュースはある程度知っておき、自分の論を持っていなければなりません。
普段から新聞や本を読んでいる人は大丈夫ですが、あまりそういう習慣がない人は対策しておかなければなりませんね。急に新聞を読もうとしてもおそらく続かないので、まずはテレビのニュース番組やネットのニュースサイトから始めてみるといいでしょう。
ひとつ自分の気になる分野やジャンルが出てくれば、あとは新聞や本でそのジャンルについて詳しく探っていくだけです。知的好奇心が育てば、毎日を過ごすのももっと楽しくなるはずですよ!
20 自分のキャッチフレーズを書いてください
クリエイティブ系の企業に多いのが、自分自身を表現するキャッチフレーズやキャッチコピーを考えさせる質問項目です。自己分析が済んでいることの確認と、想像力・創造力ののびしろをチェックする目的もあります。文章力なども見られますね。
そんなこと言われても困るな…という人も安心してください。なにも企業は、プロが作るような高クオリティなキャッチフレーズが見たいわけではないのです。学生らしい、素直でフレッシュなものを作れたらそれでよいのです。あまり考えすぎずに、シンプルな気持ちで作ってみてください。
おわりに
さて、いかがだったでしょうか。内定をゲットするためには、まずエントリーシート(ES)選考を通過しなければなりませんよね。プレッシャーはかかりますが、今回まとめた内容をきちんと考えておけば、誰でも選考通過は可能です。
エントリーシート(ES)の質問項目は、今回紹介したもの以外にもたくさんあります。でも、基本の項目をしっかり準備しておけば、あとはそれを応用させるだけです。事前に準備しておけば、エントリーシート(ES)も時短できますし良いことだらけ!これは、項目ごとにきちんと準備するしかありませんよね。今回紹介した内容を参考にして、魅力的なエントリーシート(ES)を提出できるように頑張ってください!
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