エントリーシートの見本となるPDFがほしいと考えている就活生は少なくないのではないでしょうか。
今回は、エントリーシートの見本PDFを入手する代表的な方法と、それを見本とする際の注意点について詳しく解説していきます。
エントリーシートの見本PDFの入手法
エントリーシートの見本をPDFで手に入れるためには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、代表的な3つの手法とその特徴、メリット・デメリットなどを解説していきます。
大学の就職課からもらう
エントリーシートの見本PDFを入手する方法として、まずは大学の就職課(キャリアセンター)を利用してみましょう。
多くの大学ではすでにたくさんの卒業生を輩出しているはずです。
その卒業生たちが大学に協力的であれば、それぞれの就活で得た経験や知識を大学に残しています。
それらの情報は冊子などの紙面の場合もあればデータベース化されていることもあります。
紙に残されている場合でも、大学生協に設置されている複合機を利用してデータ化することは容易です。
いずれにしろ、PDFでエントリーシートの見本がほしいと就職課に相談することで、なんらかのサポートが受けられることでしょう。
大学の就職課から見本をもらうことのデメリットは、情報の新鮮さに欠ける場合があるということです。
数多くの卒業生のなかには自分の志望する会社の受験履歴があることでしょう。
しかし、それが10年も前の情報であったならば、役に立つ可能性は低いといわざるを得ません。
大学の就職課を利用するときには、それがいつの情報なのかという点に注意しましょう。
また、大学によっては自学の生徒のみならず、インターネットを通して誰にでも見本を提供しているところもありますので、それらを検索してみることも有効な手法の一つです。
就職関連サイトからダウンロードする
有志あるいは関連企業が運営している就活に関するサイトからダウンロードするという手法もあります。
就活に特化した情報が集まるサイトのため、有益な見本が得られる可能性の高い方法といえますが、後述する注意点のようなデメリットもあります。
デメリットを理解しつつ賢く利用することで効率的な就活につながるため、大学の就職課と併用していくとよいでしょう。
デメリットは、運営するものが個人であれ企業であれ、就職関連サイトにおいてはなんらかの狙いがあってサイトが運営されているということです。
就活サイトを利用する際には、本当に有益な情報ではなく、狙いを達成するためだけの情報提供になっていないかという部分には常に注意をはらっておきましょう。
たとえば、新卒の場合には少ないケースですが、転職サイトなどはサイト経由で転職エージェントが利用された場合にはサイト運営者にマージンが入る仕組みがあります。
ここにサイト利用者の満足度などは一切関わりがありませんから、サイト運営者にとって有益な情報を掲載する動機はありません。
嘘の情報が掲載されている可能性も十分にありえます。
友人からデータをもらう
もっとも敷居が低く有効なエントリーシートの見本PDFを得られるのは、友人知人に頼ることです。
先にご説明したとおり、就職課の持っている情報は古くなっていて今では通用しないという可能性があります。
また、就職関連サイトの情報は信頼性に欠けることも少なくありません。
しかし、自分と同様に就活をしている友人知人からの情報はどこよりも新しく生の情報であり、信頼性も十分です。
とくに、実際に同じ業界ですでに内定を得た友人知人のエントリーシート見本などはどんな情報源よりも有益なものです。
少ない椅子を奪い合うライバルともいえる関係ですが、時には協力して内定を勝ち取りましょう。
また、自分が晴れて内定を得たあかつきには、過去の自分が助けられたように、これから就活に励む人に向けて惜しみない協力をしましょう。
エントリーシートの見本PDFを使う注意点3選
エントリーシートの見本となるPDFを手に入れた後は、それをどのようにして参考にするかでエントリーシートの仕上がりが変わってきます。
ここからは、エントリーシートの見本PDFを使う際の注意点を3つご紹介いたします。
1.丸写しにしてはいけない
インターネットや書籍で得た情報というものは、それに触れる人も多くなります。
その結果、同じ見本をもとにエントリーシートを作る人がいて、どうしても似通った内容になりがちなのは避けられません。
そのうえ、見本PDFの丸写しのようなエントリーシートを作成した場合には、人事担当者は簡単にそれがどこかのなにかを写したものだと見破ることでしょう。
見本は見本です。
参考にするのは大切ですが、あまりに影響を受けすぎないように注意しましょう。
どれだけエントリーシートが良い内容に仕上がったとしても、コピペと勘違いされては低い評価しか得られません。
また、仮に丸写しにしたエントリーシートで内定が出たとしても、他人の言葉を借りて得た内定先で本当にやっていけることは少ないでしょう。
入社後に自分を偽りつづけることは不可能です。
2.見本のとおりを目指さない
エントリーシートの見本PDFは、当然にクオリティの高いものになっています。
その高品質な見本を目指してエントリーシートを作ろうとすると、うまくいかないことに気付いて挫けそうになることもあるでしょう。
完璧を目指して筆が進まないよりは、未完成であると分かっていながらも量をこなすほうが長期的に見て成長できるものです。
見本を目指すのではなく、見本を参考にして自分なりの最高の内容を書けるように努力することがエントリーシート作成の基本です。
はじめから完璧な物が作れる人はいません。
自分なりのエントリーシートを少しずつブラッシュアップしていきましょう。
3.内容ではなく構造に注目する
見本のとおりを目指さずに自分なりの最高を書く努力をするというのは難しく感じるのではないでしょうか。
たしかに、どうしても手元に見本があると、その内容に影響を受けてしまうものです。
そこで注意したいのは、見本に書いてある内容に注目するのではなく、エントリーシートの構成に注目するということです。
どのような話の流れで結論に持っていくのか、結論から先に述べて理由を述べているのか、エピソードのボリュームはどの程度か、ただエントリーシート見本に書かれている文章を読むのではなく、ひとつ上の視点から全体を見渡して構造に注目してみましょう。
あとは、自分の言葉で自分のエピソードと主張を同じ構造にあてはめていけば、自然と見本に近く、かつ独自性のあるエントリーシートが完成するはずです。
まとめ
エントリーシートの見本となるPDFを手に入れることはそれほど難しくありません。
大学の就職課やインターネットなどを駆使すれば簡単に入手できます。
また、書籍を購入すれば付録としてPDFがついてくることもあります。
しかし、見本のPDFに気をとらわれすぎて自分の言葉で書くことができなくなる就活生も少なくありません。
あくまで、見本は見本であると割り切って、参考のひとつとして利用しましょう。
もし、自分が影響を受けやすい性質であるという自覚がある人は、非常に多くの見本のPDFを手に入れるということも有効な手段です。
なぜなら、見本には実に様々なものがあるからです。
エントリーシートの作成に絶対的な正解はありませんが、自分で納得できるということがひとつの正解の目安です。
色々な見本を目にして自分の中の正解の像を作る上では、エントリーシートの見本PDFは確実に有効といえます。
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