2次募集って、やっぱり不利なの?気になるウワサを徹底検証!

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就活には、1次募集と2次募集があります。就活を始めたばかりの人にはいまいちピンと来ないかもしれませんが、この募集の違いによって就活そのものの難易度も変わってきます。自分はどんなスケジュールを立てて就活を進めるつもりなのか…それを考えながら行動していくのが、志望通りの企業から内定を貰いやすくなる秘密のひとつだったりします。

でも、噂を聞くと「2次募集は1次募集に比べて不利なことが多い」という場合も。今回は、そんな2次募集の噂についてまとめてみました。正しい知識をここでゲットしましょう!

 

・2次募集って不利…の前に、そもそも2次募集ってなに?

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まずは、2次募集そのものの知識についてまとめていきましょう。正しい知識をまだ手に入れていない人は、その時点で他の人より遅れています。就活において2次募集はどんな立ち位置に位置づけられているのか、学んでみましょう。

 

‐採用人数が集まらなかった企業が行う追加募集

一般的に2次募集は、「1次募集を行ったけれど、目標としている採用人数に届かなかった企業が行う追加募集」のことです。よって、行われる時期は夏以降が多いです。本当なら春採用で採用活動を終わらせたかったけれど、そうはいかなかった企業が行います。

春採用で内定を出した学生から辞退されたり、車内の部署異動や退職休職などで追加の人員が必要になったり…。企業が2次募集を行う具体的な理由はさまざま。いずれにしても、良い人材が欲しいという気持ちはどの企業も変わりません。

 

‐前持って募集を区切っている企業もある

とはいえ、どの企業も全部「採用人数が集まらなかったから仕方なく2次募集を行っている」わけではありません。さまざまな事情により春採用に参加できなかった学生の存在をきちんと認識し、その学生にピントを絞っているケースもあります。前もって1次募集と2次募集を区切っておいて、効率よく人員を確保する策略です。

留学や学業との兼ね合いで、就活生全員が春採用に参加できるわけではありません。企業側も、そういう事情をきちんと理解してくれているのは嬉しいですよね。

 

‐大企業も行う

2次募集を行っているのは、大企業以外の企業だと思っていませんか?そんなことはありません。大企業も、毎年たくさん2次募集を行っています。内定辞退されるのは、大企業も変わらないからです。

また、2次募集でフレッシュな人材を確保したい気持ちは大企業も変わりません。よって、「どうせ大企業は2次募集なんてないんでしょ?」という気持ちは捨ててください!

 

‐多くは中小企業・ベンチャー企業

もちろん大企業も2次募集を行っていますが、全体的な企業数で言えばほとんどが中小企業やベンチャー企業です。それは、日本国内の企業の9割以上が中小企業とベンチャー企業だからです。

大企業志望の人は「うーん…」という気持ちだと思いますが、中小企業やベンチャー企業にも魅力的な企業はたくさんあります。この機会に、今までスルーしていた中小企業などにも目を向けてみるといいかもしれませんね。

 

‐諦めた志望企業にチャレンジするチャンス

ここまでの情報をまとめてみると、「2次募集はこれ以上ないチャンス」ということです。中小企業やベンチャー企業に限らず、大企業も選考を用意しているため、時期や準備不足の関係で諦めていた選考に挑むことができるのです。

1次募集では興味が出なかった企業にも新しく出会えますし、就活の第2シーズンとして目が離せない採用です。もっと納得のいく企業と出会うために、自分の底力を試せる選考でもあります。

・2次募集ってやっぱり不利?

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1番皆さんが気になるであろうポイントが、「2次募集は最終的に不利になるかどうか」ということではないでしょうか。ある程度1次募集で就活の盛り上がりが収束してから始まるのが2次募集ですから、不安になるのも仕方ありません。

本当のところ、2次募集は不利なのでしょうか?ストレートにまとめてみました。

 

‐むしろ有利なケースが多い

実は2次募集は、不利どころか有利なケースも多いのが事実です。その理由は、「全体的な応募総数が少ないから」。夏前で就活をある程度終わらせる人が今は多くなっているのが事実。エントリーする人数や選考に進む人数が1次募集より全体的にかなり少なくなっているので、自動的に倍率が低くなるのです。

1次募集に比べて学業も落ち着いている場合が多いので、就活に集中出来る環境が用意されているのもポイントです。「2次募集は不利!」というウワサに惑わされて、1次募集で内定を貰った企業に何も考えずに入社を決めたりするのはやめた方がいいということです。

 

‐ハードルそのものはかわらず

確かに2次募集の方が、応募する総数が少ないで倍率は低いです。でも、だからといってどんな人でも2次募集になれば内定がもらえるわけではありません。一定基準のレベルに達していなければ、どんな企業の選考でも受け入れてもらえないでしょう。倍率は下がりますが、ハードルの高さが一気に低くなるわけではないということです。

面接での対応はもちろん、筆記テストがある場合は8割以上の点数は求められます。2次募集だからといって気をゆるめるのではなく、さらに気持ちを強く持つような気持ちでいてください。

 

‐情報は夏頃に出てくる

2次募集の情報はいつ集め始めればいいの?と疑問に思う人もいますよね。だいたい1次募集で内定を出した人が内定を辞退し始める夏頃(大学の夏休みが始まる前後)に出始めることが多いです。1次募集の時と同じように、就活サイトに情報が更新されることでしょう。

また、同じ時期にキャリアセンターに行くとタイムリーな情報を与えてくれることが多いです。2次募集の情報をゲットし逃す人が毎年多いので、いち早く聞きに行きましょう。

 

‐特定の部署の穴埋めに使われる場合も

そもそも2次募集はどうして行われるのでしょうか。1次募集で複数の新卒を採用したとしても、部署編成をし直したら人員が足りない部署が出てくることがあります。その場合、2次募集で新しく新卒を採用する運びとなります。

よって、募集の時点で「○○部署限定」などとして特定の部署に限定して採用が行われるケースもあります。どうして企業はここで採用募集をかけたのか考えながら選考を受けると、1歩先の受け答えができるはずです。

 

‐留学・体育会系の学生向けの企業は激戦

前期いっぱい留学をしていたり、体育系の部活で夏が終わるまでスポーツをしていた人は、2次募集から就活を本格的に始める人もいますよね。そういう人たちが好んでエントリーする企業(外資系・接客系など)は、2次募集でも1次募集と同じくらい・それ以上の倍率になることがあります。

頭を使って策略的に企業を選ぶのなら、そのような企業を避けてみるのをおすすめします。本当に自分が行きたい企業と、比較的受かりやすそうな企業の2タイプを選び分けてエントリーすると気が楽ですよ。

 

・2次募集は不利?気になるQ&A 

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ここでご紹介するのは、2次募集に関するQ&Aです。就活には、ギモンがつきもの。いざという時に困らないためにも、2次募集について謎をなるべく早めに解明した方がいいでしょう。ここでは、毎年多くの就活生が疑問に感じるポイントを5つピックアップしてご紹介致します。

 

‐内定までにどのくらい期間がかかる?

1次募集に比べると2次募集の方が、比較的短いスパンで内定が出るケースが多いです。企業側としても、なるべく早めに内定者のリストを揃えておきたい気持ちがあるからです。

具体的な日数は企業によって異なりますが、早いところでは2週間で結果が出るところもあります。これに対して1ヶ月半~数ヶ月かかるところもありますし、そこは完全に企業によります。

いずれにしても1次募集よりもコンパクトな日程で行われるケースが多いのは確かです。

 

‐同じ企業を2回以上受けることは出来る?

一般的に言って、それは難しいでしょう。もしも1次募集で不採用だった場合、2次募集でまたエントリーし直すことはほぼできません。規定で決められていて、前もって記載してあるケースが多いです。

どんなに行きたい企業でも、1度不採用をもらっているということは「企業とあなたがマッチングしない」ということ。これ以上何回選考を受けても、おそらく待っている結果は同じでしょう。ダメだったらいさぎよく諦めるべきです。

 

‐何人くらいが募集するものなの?

これも、完全に企業によって変わると言うしかありません。中小企業やベンチャー企業でしたら10数人単位ですし、大企業になると1次募集と変わらない数百人レベルのエントリーになります。

逆に大企業でもなにかトラブルがあってエントリー数が一気に減ったり、その逆のパターンもあります。常にアンテナを張っておき、受かりやすそうな企業を見つけられるよう情報を集めることが大切です。

 

‐後期から就活スタートする場合、不利?

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さまざまな理由から、後期から就活を始める人もいますよね。確かに前期から就活を初めていた人に比べると経験値の差はありますが、それを埋めるものがあります。それは、「前期に就活をしていなかったから、内定が出ていない」という明快すぎる理由です。半年以上就活をしているのに内定が出ていないと、企業側からしても「この子は大丈夫かな?」と思われても仕方ありませんが、この場合はその心配がありません。よって、ひと口に不利だとは言えないので安心してください。

 

‐どうやって情報を探すの?

おすすめなのは、学校のキャリアセンターで募集をかけている企業を見つけることです。企業の中には悪質なブラック企業も存在しますが、キャリアセンターを通して知ることが出来る企業はほぼホワイトです。

これから安心して選考を進めるためにも、安全な企業を事前に集めておく必要があります。就活サイトやマッチングサイトと併用して、持ち駒を増やしておくことをおすすめします。

 

・不利だったとしても…2次募集を勝ち抜くための必勝法

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基本的に2次募集は有利なケースが多いですが、場合によっては不利にはたらくこともあります。そんな時、2次募集の激戦を勝ち抜くための必勝法を最後にお届けします。自分がどんな対応をとるかで、2次募集の結果は180度変わってきます。困ったときの処方箋として、参考にしてみてくださいね。

 

‐志望動機は明確にする

あたりまえと言われるかもしれませんが、明確かつわかりやすい志望動機は絶対必須です。志望動機は、企業にとって「どうしてここにエントリーしてきたのか」が分かる一番大切な質問です。ここを自信もって答えられない人は、志望度が低いと考えられても仕方ありません。

「~したいと思います」ではなく、「~しようと決めています」という表現に変えるなどして、自分の中の決意を明確に表す努力をしてみるともっといいでしょう。

 

‐ここまで就活が伸びている理由を明確にする

2次募集の選考を受けると、ほぼ確実に質問される内容があります。それは、「どうして2次募集を受けたのか?」「1次募集の時点で就活を終わらせなかったのはなぜか?」という質問です。就活そのものを始めていなかったならそれを言わないといけませんし、なにか事情があるならそれも言いましょう。

単純に不採用が続いているだけでも、それを素直に伝えることをおすすめします。変に嘘をつくとあとが困りますし、素直な人格を評価してくれる企業もきっとあるはずです。

 

‐学校が主催している説明会に積極的に参加する

一般的に、学校側が主催となって行っている企業説明会には優良企業が集まっています。その学校に在籍しているというだけで一次選考を免除してくれたり、OB訪問が段違いにカンタンになったりします。これから2次募集がかかってから、カットできる手間はなるべくカットしたいところ。説明会に行くだけである程度のお膳たてをしてくれるケースが多いので、まずは学校で開催される説明会に積極的に参加することが大切です。

「○社以上の話を聞くとプレゼント」のような特典がある学校もありますし、自分のモチベーションも上がるのでおすすめです。

 

‐自分だけの強みを複数用意する

2次募集の中で自分の魅力をマックスに伝えるには、「自分にしかない強み」を前面に出さなければなりません。強みが1つしかないと、集団面接でほかの人と内容が被った時に困りますし、数は多いに越したことありません。

内容に制限はありません。内面はもちろん、運動で長年鍛えた体力や持久力も、立派な強みになります。企業の特色と照らし合わせながら、1番マッチングする強みを探していきましょう。

 

‐やる気を見せる

やっぱり、新卒採用の中で1番大切なのはここでしょう。どんなにスキルがある即戦力の人材でも、やる気が感じられない人に内定は出しません。企業そのものの未来がこれからどうなるかや、具体的に行う仕事内容など、「働く社員像に自分自身を重ねて考えている姿勢」が大切なのです。

どうして自分はこの企業にエントリーしたのか?それがスムーズに答えられないと、正しい応対方法とは言えません。新卒採用は、1にやる気。2にやる気!自分こそは!という前に出る気持ちを常に胸に閉まっておきましょう。、

 

・おわりに

さて、いかがだったでしょうか。2次募集で最後のチャンスを試そうとしている人にとって、2次募集が不利なのかそうでないのかを学ぶことはとても意味のあることですよね。どっちにしろ、自分のすべてに質問されても難なく応えられるような心の余裕を作っておく必要があるかもしれません。

今回紹介したような記事内容を参考にしてみて、2次募集では確実に内定が勝ち取れるようにいろいろ工夫してみてください。焦らずにひとつずつ取り組めば、きっと道は見えてきますよ。

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