就活に関する悩みは、就活生であれば誰もが少なからず持っているものです。就活が始まる前も、始まったばかりの時期も、終わりかけの時期も、悩みは常に付きまといます。しかし、誰もが悩んでいるとはいえ、悩みは出来るだけ持ちたくないですよね。そんな就活生の皆さんの悩みを少しでもやわらげるために、今回はよくある悩みとその対策方法について見ていきたいと思います。
就活に悩みはつきもの
冒頭でも触れた通り、就活に悩みはつきものです。全く悩まないということはおそらく不可能です。なので、一番大切なことは悩んでいることを悩み過ぎないということです。わかっていてもなかなか難しいことではありますが、悩みがあって当たり前!という気持ちでいましょう。
また、就活中はまわりの友達も就活をしている人が多いので、相談する人が少ないというのも悩みが深刻になりがちな理由です。就活生同士でなければ共有できない悩みもあれば、すでに就活を終えた人に話を聞いてもらった方が楽になる悩みもあります。就活の悩みに共通して言えることは、一人で抱え込むと余計辛くなるということです。相手には少し申し訳ないですが、相談というより愚痴のようになってしまっても良いので、誰かに気持ちを吐き出すことが大切です。
相談相手は家族や友人に限らず、様々なサービスもありますのでこちらを活用するのも一つの手でしょう。以下の記事でどんな相談サービスがあるのかをご紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
就活中に陥りがちな悩みとその対策
ここからは、就活に関するよくある悩みとその対策を場面別にみていきます。
選考に関する悩み
1①何社or何業種エントリーしたらいいかわからない
就活を始める前や始めた直後に陥るのがこの悩みです。
「○社エントリーした」「○社ESを出した」「○者しか出していない」などのまわりの声を聞くと、自分ももっと出した方がいいだろうか、または、自分はいくらなんでも出しすぎだろうか、と悩んでしまいますよね。実際、どのくらい出せばいいのか、答えのない疑問ではありますが気になってしまいます。
この悩みの対策としては、まずは自分の性格を知ることです。器用で、何事もうまくこなせるタイプだけれども心配性でよく不安になる。このような人は、エントリーは多い方がいいです。心配性なので数が少ないと不安になるし、不安な気持ちというのは必ず就活に悪い方向で作用します。また、器用な性格ならばたくさんエントリーしてもやりくりできます。
逆に、心配性だからたくさん出したいけど、器用な方ではない、わりとすぐいっぱいいっぱいになってしまう。そういう人は、自分が対応できる範囲でたくさんエントリーしましょう。いくら心配だからといって、50社も100社も出したところで、ひとつひとつを対策する時間がなくなって気づいた頃には一桁に減っていた、なんてことになりかねません。友達が自分より多くエントリーシート(ES)を出していることに不安になる気持ちはとてもわかりますが、その必要はありません。
このように、まわりの意見を気にするのではなく、自分の性格を考え、見合った数をエントリーするのが、この悩みを解決するポイントです。
2ESや面接で話すエピソードがない
就活を始めてプレエントリーが終わり、エントリーシート(ES)を書く段階になると出てくるのがこの悩みです。学生時代に留学や部活の大会、ゼミなどで大きなことを成し遂げた経験のある人は自信を持って話せるエピソードが、自分にはない・・・。この悩みを持っている人はたくさんいます。
しかし、採用担当は、留学や部活などといった話は何十回、何百回と耳にします。つまり、そういう特別そうに見える経験ですら、面接の場ではアイデンティティを主張するのは難しいのです。なので、「大きな何か」を成し遂げていないことを悩みと思う必要は全くないということです。小さな出来事でも、または大学より昔の出来事でも良いので、自分の性格やポリシーをアピールできるエピソードをひとつ、考えてみましょう。些細なことでも、いくらでも膨らませられますし、そうやってよく考えたエピソードは、ありきたりな成し遂げ話よりも面接官の印象に残ることができるかもしれません。
就活で自己PRがないと嘆く就活生は非常に多いです。「自分はダメだ」と悲観的にならず、楽観的な考えのもと就活を進めましょう。以下の記事で自己PRがない場合の対処法についてご紹介しています。
3集団面接・グループディスカッションが苦手
これも、本当によく聞く悩みです。解決しないまま就活を終えた人も、かなり多いのではないでしょうか。詳しいことは、グループディスカッションや集団面接のコツをお伝えしている記事をみてみてください。今回は、悩みという観点を解決するため、心構えに関するコツを考えてみたいと思います。
集団面接やグループディスカッションの場合、自分以外の就活生がたくさんいるわけですよね。これらを苦手としている人の多くは、人の意見を気にしてしまう、意見がなかなか思いつかない、話すぎてしまう、などの理由からです。しかし、落ち着いて、①人が話しているときはその人の顔を見る、②遮って話さない、③言いたいことは簡潔かつしっかり伝える、この3点を意識すれば、あとは個人面接と同じです。
多くの企業が、選考の序盤で集団面接やグループディスカッションを設定しています。苦手意識をなくして、少しでも悩みを和らげられるよう、志望度の低い会社で練習しておくのも手です。
グループディスカッション(GD)を苦手としている就活生はぜひ以下の記事にも目を通してみてください。
4選考が進んでいた会社にすべて落ちてしまった
就活の後半になってくると、悩みは切実になってきます。
「エントリーして進んでいた会社の選考に、すべて落ちてしまった・・・。」「まだ残っているけど、次の面接に落ちたら全滅だ・・・。」これは、本当に焦ります。最終まで進んだ会社はそこそこあったのに、最終で一気に落ちてしまった、なんて話もよく耳にします。
まずは、この悩みに陥らないための対策を見ていきましょう。面接が始まって何社もの面接で予定が埋まってくると、「なんとなくこの中のどこかはいけるんじゃないか」「今日の会社はそんなに志望度が高くないから手抜きでいいんじゃないか」という思考が出てきます。最終的に残っている会社が少ない人は、このように志望度の比較的低い会社をないがしろにした結果だと言えます。面接まで進めた会社は、すべて「ここに受かりたい!」と思い込んで面接に望むべきです。油断は禁物です。
では次に、最悪の場合の対策方法です。みんながちらほら就活を終え始めている時期に、持ち駒が無くなってしまった・・・。本当に絶望的な気持ちになりますよね。しかし、くよくよせず、通年採用している会社を探したり、就活サイトから送られてくるメールをくまなくチェックして今からでもエントリーが間に合う会社を探しましょう。必ずあるはずです。会社を探す際には、業界研究をお忘れなく!
また、そういうときは誰かに話を聞いてもらいたくなりますよね。うまくいっている人の話を聞くと気が滅入ってしまうので、同時期に就活していた友達よりは、家族やすでに就活を終えている先輩に相談してみましょう。
5やる気が出ない
就活には、やる気が必要です。やる気が出ないというのは、どの時期にも陥り得る悩みです。企業研究や面接の対策などは、やる気が出ないとなかなかできるものではありません。では、どうしても就活のやる気が出ないときはどうしたら良いのでしょうか。
ひとつは、就活を終えた後のことを想像することです。就活をやる前とやる後で大きく違うのは、自分の来年からの生きる道が決まっているか決まっていないかということです。この違いは大きいですよね。就職先が決まれば、心置きなく心に余裕を持ってその後の学生生活をまっとう出来ます。就活を終えたらしたいことを考え、リストを作ってもいいし、部屋の壁に貼ってもいいです。
もうひとつは、就活中の、就活以外の楽しみを見つけることです。たとえば、地方から東京や大阪に出て就活している人は、就活の合間で普段会えない友達や先輩と会う約束をしたり、面接会場の近くに素敵なカフェや雑貨屋さんがないか探してみたり。人に会えば、悩みを相談する機会も生まれます。就活のことだけを考えて就活するのは、それができる人には良いですが、出来ない人にはつらいことです。別に、就活中だからといって遊んではいけないわけではないし、漫画や雑誌を読んではいけないわけでもありません。根詰めすぎることは悩みにつながりますから、息抜きも絶対に必要です。
生活に関する悩み
次に、就活とは切っても切れない、生活に関する悩みについてです。就活中は移動も激しいですし、人によっては学校をずっと休めるわけでもないので、とても忙しいですよね。そんな中陥りがちな悩み2つの対策を考えてみます。
1お金がない
ひとつめの生活の悩みは、お金の悩みです。地方から就活している人はもちろん、ほとんど都内で就活していたとしても、電車代は馬鹿になりません。企業から支給されることもありますが、帰りに他の会社の面接に向かう場合は出してもらえなかったり、最終面接しか出してもらえなかったりすることも少なくありません。また、受ける企業の数がまだ多く、一番お金がかかる1次面接は、ほとんどの企業が交通費を支給していません。1次から全員に交通費を支給するのは、企業にとっても大変なのです。
では、どのように対策すれば良いでしょうか。お金をかからなくする方法はもちろんありませんが、なるべくかかる費用を減らす努力はすることができます。たとえば、就活支援系の企画を活用することです。一部の航空会社などでは、就活の時期、大学で申し込みをしていれば、航空券を安く買うことができる制度を取り入れています。また、就活の初期には、参加すると応援費のような形でプリペイドカードやクオカードがもらえる合同説明会もあります。このようなものを積極的に調べ、活用するのが一番の対策になります。
2ストレスで体調が良くない
ふたつめは、就活のストレスで体調が優れない、という悩みです。就活が始まる前は元気だったのに、久しぶりに会ったらとても痩せて疲れている・・・そんな人は少なくありません。体調が悪くなる大きな原因は、食生活です。就活中は、純粋に時間がなくてお昼を食べる時間を逃してしまったり、時間があっても緊張でたくさん食べられなかったりと、なにかと食生活が乱れがちです。特に、緊張すると食べられなくなってしまう人は就活中、体調を崩しがちです。そういう人は、面接前でもエネルギーチャージ系のゼリーなど食べやすいもので良いので、必ずお腹に入れること、友達や家族と会ってリラックス出来ているときに無理にでも栄養のあるものを食べることを意識しましょう。
また、面接の時間は予約を早めにすればいくつかの選択肢から選べる場合が多いので、お昼を食べる暇もないような無理なスケジュールはなるべく組まないこと、やむを得ない場合はかならずすぐ口に入れられるものを前日に準備しておくことを徹底することで、時間のなさからの食生活の乱れを少しでも防ぐことができます。
大学に関する悩み
最後は、大学や勉強に関する悩みです。教授との折り合いに気を使って余計に疲れてしまったり、特に理系の就活生は就活中も研究をまるまる休むわけにはいかないため、陥りがちな悩みです。
1長期間休んで良いかどうかわからない
授業を取り終わっていてゼミなどもなく、4年生をフリーに過ごせる学生はこの悩みはあまり関係がないですが、ゼミが厳しかったり、理系で研究室に所属している人は、かなりの人がこの悩みを経験しています。実際、就活で長期間学生が休むことを問題視している大学は少なくありません。所属するゼミや教授の意向によっては、休みづらい人もいますよね。就活を地元でできる人は、空き時間で学校に顔を出せば良いですが、地方から就活に出向いている人はなかなか難しく、よりこの悩みを抱えやすいと言えます。
しかし、就活は今後の人生を決める大切な活動です。理解の少ない先生も中にはいるかもしれませんが、自分の意見を曲げずに伝え、なるべく就活に専念できる環境を作れるようにしましょう。教授や学校のために自分を犠牲にすることは絶対にしないという強い意志が必要です。
2就活が長引いてなかなか勉強に本格復帰できない
就活の終盤になってきて、他のみんなは復帰し始めたけど、自分はまだ時間がかかりそうだ・・・。そんな悩みも出てきます。はやく勉強がしたい、という素晴らしい心持ちの人はもちろん、卒論のためにはやく学校に行かなければ、と焦っている人もいるのではないでしょうか。しかし、そのために無理して就活を終わらせたり、終わっていないのに勉強を本格的に再開させたりすると、どっちつかずになって就活も勉強も中途半端な結果になってしまうことになりかねません。同時進行するにしても、この日は就活、この日は学校と分けるなど、けじめをつけてなぁなぁにならないように気をつけましょう。
上記にあげたもの以外にも、就活生の悩みは多岐に渡ります。以下の記事で就活生が悩みがちなことをランキング形式でご紹介しています。誰しも就活に悩みはつきものです。「自分だけが悩んでいる」という考え方とはおさらばしましょう。
悩みを克服して就活を笑顔で終えよう!
いかがでしたか?就活にはさまざまな悩みがつきものです。完全に解決することは出来ないですが、なるべく悩みによる負担を減らし、リラックスした気持ちで就活に臨めるのが1番です。最終的に笑顔で就活を終えられるよう、悩みをひとつひとつ克服していきましょう!
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