英語を使う仕事に就くために!やっておくべき自己分析とは

自己分析

大学で英語を学んだり海外留学を経験した人は、英語を使った仕事を希望するケースが多いです。自分が得意なことや好きなことを仕事で活かせたら最高ですよね。でも、英語を使う仕事ってどうやったらなれるのでしょうか。そもそも、どんな準備をすればいいのでしょうか。

ここでは、そんな準備の中でも自己分析を取り上げます。普通の自己分析と比べて、いったいどんな対策をすればいいのか紹介していきます!英語力を活かした仕事をしたいと考えている人は、ぜひ見てみてくださいね。

自己分析を始める前に…英語を使う仕事って何がある?

海外営業

英語を使う仕事を希望している人の多くが、夢見ている仕事ではないでしょうか。海外営業は、日本の商品やサービスを海外に売るのが主な仕事です。とはいえ、英語を使うことと、相手が海外の取引先だということ以外は国内の営業と大きな違いはありません。おおまかな仕事内容が、①販路を開拓 ②商品・サービスのプレゼン ③商談 という流れで進むところからも、それは伺えます。

海外営業、と聞くとおしゃれでキラキラしたエリートのイメージがありますが、飛び込みでの営業や展示会への出展など、販路の開拓には泥臭い仕事も多くあります。人に何かを売る、ということは相手の心を動かさなければならないということ。ハイレベルな英語コミュニケーションスキルが試される仕事でもあります。

バイヤー

店頭で販売する商品を現地で買い付けるのがバイヤーの仕事です。日本では手に入らないものやこれからウケそうなアイテムを選ばなければならないため、時代を先取るセンスや先見の明が必要とされます。自分が買い付けた商品が日本で大流行する可能性も十分にある、スケールの大きい仕事です。

ただ、買い付けといっても、普通のショッピングのような感覚ではありません。「交渉」と表現した方が適しているかもしれません。なるべくコストを抑えて商品を買い付けるために、相手の心をこちらに動かす交渉能力を鍛えていく必要があります。

翻訳

英語力を試される仕事といったら、やっぱり翻訳ではないでしょうか。ひとくちに翻訳といっても、働く場所はさまざまです。出版社や映像会社に所属する文芸翻訳や、法律事務所や海外事業が多い企業に所属する実務翻訳に分けられるので、自分の希望はどちらなのか考えておくといいでしょう。

文芸翻訳に関しては、ただ文章を訳すだけではなく、その時代の歴史や文化背景も学んでおく必要があります。英語力の他に、貪欲な勉強欲も求められることを忘れないようにしてください。

秘書

一般企業で、来客対応やスケジュール調整などを行うのが秘書です。グローバル化が当たり前となった今、もちろん対応する相手が海外の人であるケースも多いです。話す能力に加えて、英語のメールを日常的に読み書きしなければならないので、リーディング・ライティング能力も試されます

採用条件として英語力は明記されていないことも多いですが、大企業の秘書で英語が話せると、後々重宝されるはず。縁の下の力持ちとして働きたいなら、おすすめの職種です。

英文事務

企業に属し、商品の輸出入の際に海外の企業と文書のやり取りをする英文事務。他の職種と比べて知名度はあまりありませんが、いないと一連の業務が成り立たなくなるくらい大切な仕事です。

メールのやり取り一つとっても、相手方の時差を考慮して送信しなければなりませんし、一般事務と比べて細やかな気配りが必要になります。当然ですが、商品に関する基礎知識も人一倍学んでおかなければなりません。気を使わなければならない部分が多いぶん、やりがいも大きい仕事です。

貿易事務

貿易事務は、輸出入を扱う企業で海外とコミュニケーションを取る仕事のことです。一見英文事務と似ていますが、違うのは①輸入担当と輸出担当で業務内容が分かれること②文書のやり取りだけではなく、電話の応対も行うことでしょう。実際に取引先と電話で話すことが求められるため、よりコミュニケーションスキルとスピーキングスキルが必要になります。

また、もちろんパソコンスキルも必須です。身に付けなければならないスキルは幅広いですが、非常にグローバルな仕事ができます。

接客販売

意外と見落としがちですが、接客販売業も英語を日常的に使える仕事です。観光地の店舗に配属されれば、毎日のように外国人観光客と密接なコミュニケーションを取ることができます

ビジネス英語よりも、日常会話をフランクに使った仕事がしたい人には、とてもおすすめしたい仕事です。ただし、外国人観光客に必ず英語が通じるとは言い切れません。中国語や韓国語をはじめ、対応しなければならない外国語は数知れず。英語以外の言語も学ぶ必要があるので、向学心が求められます。

英語を使う仕事のために、おすすめな自己分析

「希望職種」を明確にする

英語を使う仕事でも、基本的な自己分析の方法は変わりません。自分史を作って自分の性格を振り返ったり、分析診断を受けて就活の軸を見つけたりすることが、基本のやり方です。

でも、その過程の中で特に大切に考えなければならないポイントがあります。それが、「希望職種」。

英語を使う仕事、と言ってもその職種は非常に幅広いです。取引先とビジネス英語を交わしながら商談をまとめていく仕事、直接お客さんにフレンドリーに英語で話しかけて商品を売る仕事、メールや手紙を介してコミュニケーションを取る仕事…。

自分が魅力を感じる職種はいったい何なのか」を明確にしなければ納得できる志望動機や自己PRは書けませんし、企業選び自体に手こずってしまいます。業種よりも職種を優先しましょう。

英語に関連した経験を掘り下げる

自己分析でよく行われるのが、今までの自分の経験を掘り下げる自分史や年表の作成です。英語を使う仕事に就きたいなら、その中でも英語に関連した経験をピックアップして、別パターンの自分史を作っておくことをおすすめします。留学経験、英会話教室への通学、英語の授業で褒められたこと…。

大きな人生経験からささやかな出来事まで、英語をはじめとした外国語に関連する事柄を年代順に並べて、そこでどんなことを感じたかをまとめるといいでしょう。

なぜ自分は英語に関わる仕事をしたいと思ったのか?そこが明確になれば、就活の軸や職種決めもスムーズに決まってきます。就活準備を始めようと思ったら、まずはここから手を付けてみて下さい。

詳しい自分史のやり方については以下の記事でご紹介しています。こちらも合わせて参考にしてみてください。

「日本拠点」「海外拠点」どちらに魅力を感じる?

「英語を使った仕事がしたい!」と思っても、その中には複雑な種類分けがあります。

まず明確にしておかなければならないのは、拠点を日本・海外どちらにしたいかということです。「ただ単に英語を使う仕事がしたい」のか、「海外で働きたい」のかそこが混同してしまい、企業選びに苦しむ就活生が毎年多数見られます。きちんと答えを出しておきましょう。

ここで誤解しないでいただきたいのが、「海外拠点=日本にいるよりもレベルの高い英語力を求められるわけではない」こと。海外で働いても、語学サポートは別の役職の人がやってくれる場合もありますし、日本拠点の方が責任のあるグローバルな仕事を任せられる場合もあります。自分の本当の目的はどこにあるのか、よく自分に問いかけてみましょう。

自分の英語力を客観的に見る

自分では「英語ができる!」と思っていても、平均レベルと比較すると想像以上に周りのレベルが高くてショックを受けることがあります。でも、これは自己分析で必須とも言える課程なのです。

一般的に、「英語が使える」ことの証明にはTOEIC600点以上が最低ラインと言われています。責任が重くなったり、ルーティンワークでは賄えない業務が主となってくると、750~900点以上を求められることもあります。自分がやりたいと思っている仕事の英語力と、自分の現在の英語力を比較して客観的に観察することが大事です。

現実を知って落ち込む就活生も多いですが、就活が本格的に始める前に自分の実力を知っておけば、選考本番までにどんな勉強を積めばいいのかが鮮明になります。計画的・効率的な勉強計画を立てるためにも、早めにやっておきましょう。

勤務時間が長くても大丈夫か問う

日本拠点に限りますが、英語を使う仕事は比較的勤務時間が長い傾向があります

なぜなら、海外とやり取りすると否が応でも時差が関係してくるからです。退勤後や休みの日も対応を迫られますし、プライベートの時間が仕事に奪われることは覚悟しておかなければなりません。ちなみに、もちろん同じ日本拠点でも販売業だとそのような心配はありません。

もしも就活の軸として「仕事とプライベートは分けたい」と考えているのなら、日本拠点での事務職・営業は避けておいた方がいいかもしれません。それでも該当する職種に就きたいのなら、自己分析をやり直して就活の軸を練り直す必要があります。

就活の軸の正しい見つけ方について以下の記事でご紹介しています。選考にしてみてください。

1度「英語を使わない仕事」も見てみる

初心に帰って、一度英語を使わない仕事も見てみましょう。「英語を使った仕事がしたい!」となんとなく思っていた人も、自己分析をし直してみると英語を使わない仕事の方が適性がある場合も。適性診断チャートなどを使って、自分はどの仕事に向いているのかを改めて考え直してみてください。

英語がどれだけ好きでも、趣味や勉強として関わる方が楽しい場合もあります。一つの考えに固執せずに、柔軟な考え方を持つことが大切です。

自己分析Q&A~英語を使う仕事~

やりたい職種がわからない…

やりたい職種から決めておくべきなのはわかったけれど、何がやりたいのか分からない…。そんな人は、「自分で世界を変えていきたいか」「誰かをサポートしていきたいか」をまず考えるといいでしょう。

新しいアイディアを生みだして、人と人を繋いでいく仕事をしたいなら営業、バイヤーなどが向いています。それに対して、周りに気を配ってチーム全体の仕事が上手く進むようにサポートしたいなら秘書、事務などがおすすめです。

今はまだ明確な目標が決まらなくても、焦らなくても大丈夫。自分が何をやりたいか?を問いかければ、ビジョンは少しずつ固まって見えてくるはずです。

職種によって、求められる英語の種類って違うの?

英語には、大きく分けて2つの種類があります。一つはビジネス英語。ビジネスシーンで主に使われるフォーマルな英語で、全体的に丁寧な表現が使われるのが特徴です。そしてもう一つが日常会話。友達や家族と話す時に使うくだけた英語で、簡略形や短縮形が頻繁に使われます。

企業に属して営業や事務として働く場合は、基本的にビジネス英語を使います大きなお金が動く仕事の橋渡しをするので、相手へ敬意を示すためにも丁寧な英語をマスターする必要があります。

これに対して、楽しくコミュニケーションがとれるように日常会話を使うのが、販売業や接客業です相手が親しみを感じてくれるような日常会話が話せたなら、お客さんの心もきっと動いてくれるはずです。

職種に合った英語が使いこなせるように、ピッタリの勉強や練習方法を学んでおくといいですね。

普通の自己分析じゃだめなの?

これは、そもそもの問題ですね。英語を使った仕事は、いわば専門職です。

他の学生が、皆が皆持っているわけではない語学力を武器にして就活を戦おうというわけですから、特別な対策は必須です。「どうして英語の仕事がしたいのか?」「どんな英語を使いたいのか?」そこを明確にしなければ、ただでさえ競争率の高いこの業界で内定は勝ち取れません。

就活は、対策をしていない死角を減らすことが求められます。英語に対する気持ちときちんと向かい合って、英語にポイントを絞った自己分析を一度はやっておきましょう。

おわりに

さて、いかがだったでしょうか。「英語を仕事にしたい!」そんな夢をかなえるには、綿密な準備が必要です。それにはもちろん、自分とまっすぐ向き合う時間が求められます。逆に言えば、自分のことを理解したものが夢をかなえられるとも言えます。それには、やっぱり自己分析が必須なのです。

やりたい仕事に就くのは簡単なことではありませんが、きちんと自己分析をして準備万端な状態で選考に臨めば、良い未来が訪れる確率も高くなるはず。自分が本当に心のなかに隠している気持ちを探り当てて、一番適性のある仕事にご縁がもらえたらいいですね!

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