自己分析は、就活を進めていく上で絶対に避けては通れないものです。まだ1度もやったことがない人は「どうやってやればいいの…?」と不安になりがちですが、一度やり方さえ覚えてしまえばコツがつかみやすいのも自己分析です。自己分析がきちんとできていると、就活生にはいいことづくし。
- 就活の軸が見えてくる
- 面接で自己アピールしやすくなる
- 企業とのミスマッチを減らせる
などなど、自己分析がもたらしてくれる結果は計り知れません。ということで今回は、効果が出やすいおすすめの自己分析のやり方を5つピックアップして紹介したいと思います。就活ビギナーもこれを読めば、今日からでも自己分析を始められますよ!
自己分析でおすすめのやり方①自分史を作る
自分史の作り方ってどうやるの?
自分史とは、自分の今までの人生を年表にまとめたものです。作り方に決まりはないので、自分の好きなように作って大丈夫!年齢を追うごとに出来事を箇条書きにするのもいいですし、勉強・友人・家族・趣味など様々な事柄に分けて出来事を分けてまとめるのもおすすめです。自分が書きやすい方法を選ぶことが大切です。
選考が忙しい時期に書き始める場合は、自分の中で特に印象に残った年代だけを書いても良いですが、より効果を出すためには生まれた時から1年ずつじっくり書き溜めた方がいいです。「赤ちゃんの時期なんて関係ないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、三つ子の魂百まで、と言います。幼少期の記憶は間違いなく、今の自分の性格や考え方の形成に関係しているものです。ピックアップする出来事は減らしてもいいので、なるべく広い年代を見返して年表を作ってみてください。
もしも上手く作れない場合は、自分史フォーマットを配布しているサイトもたくさんあるのでそれを利用してみるのもおすすめします。フォーマットに合わせて空いた枠に出来事などを書きこんでいくだけなので、ゲーム感覚で楽しめますよ!
ダラダラ書くのはダメ!自分を変えた「重要イベント」を軸にする
年表を作ると言っても、大きな出来事も小さな出来事も延々と書き続ければいい!というわけではありません。自分が覚えている出来事をすみずみまで思い出すことは大事ですが、それをまるごと自分史に書くと、作成にえげつない時間がかかってしまいます。時間がない就活生にとって、それはかなりの痛手です。いざ見返した時に情報が乱立しすぎてわかりにくいですし、「自分史に書く出来事を選び抜く」ことが必要になります。選び抜くべき出来事には、二つの種類があります。
1.大切な思い出
まずは、「大切な思い出」。人生を見返した時に、まず頭に浮かんでくるくらい大切な出来事のことです。例えば中学時代の部活で県大会に出場したこと。大学で、今の志望業界を目指すきっかけとなったインターンに参加したことなど。これらはもちろん自分史に書きましょう。
2.自分を変えるきっかけになった出来事
もう一つは、「忘れていたけど、自分を変えるきっかけになった出来事」。そこまで鮮明な記憶はないけれど、今思うと重要だったと思えるイベントってありますよね。中学生の時に、国語の授業で作文を褒められたこと。ゼミの友人と喧嘩をしたこと…。これらも、自己形成には必須な出来事です。
これら2種類のタイプに当てはめて軸にする出来事を選別することが、「就活で勝てる自分史」完成の近道になりますよ。
完成したら他人に見てもらう
自分史は、作りっぱなしではダメです。完成したら、他の人に見てもらい評価をいただきましょう。人の記憶は意外と適当なので、自分の記憶だけを頼りに作っているとミスが生じることもあります。他の人に事実の正誤を確かめてもらい、より正確な自分史を作ることができるように最後のチェックを欠かさないようにしてください。親をはじめとする家族でもいいですし、友達と見せ合いっこするのもおすすめです!
自己分析でおすすめのやり方②親や友人に自分の印象を聞く
自己分析は他己分析も含まれる
自己分析と聞くと、「自分で自分のことを振り返ればいいんでしょ?」と思いがちです。でも、それは間違い。自己分析には、他己分析も含まれます。就活の評価は結局のところ、人事や面接官というまったくの他人が下すもの。「他人から見た自分」が見えてなければ、就活で勝てる自己分析とは言えません。
そのために必要なのが、一番近くにいる親や友人から自分の印象を聞くこと。自分一人だけで自己分析していると、ついつい独りよがりな固定観念に縛られてしまいます。それを防ぐためにも、他己分析も忘れないようにしましょう。
第一印象+現在の印象を聞く
具体的な質問の仕方も、コツがあります。第一印象と現在の印象をまとめて聞くのがおすすめです。なぜなら、過去の自分がどうやって現在の自分に成長したのか?という理由が考察出来るからです。自分だけで考えると、「成長の過程」についてはなかなか納得のいく理由を見つけることができないもの。でも、この二つの印象のデータを集めておけば、誰もが「なるほど!」と思える論理的な自己PRを作ることが出来るはずです。
また、質問される立場になってみてください。ただ「私の印象について教えて!」と尋ねるよりも、詳しい時間についての指定があった方が答えやすいはずです。スムーズなコミュニケーションを作りだすためにも、上記のような質問を心がけてください。
そう思った理由も聞き、データをまとめる
印象について質問し、聞きっぱなしなのももちろん良くありません。どうしてそんな印象を持ったのか?という理由も一緒に聞く必要があります。その理由を参考にすれば、「面接官にどの経験をアピールすれば、評価アップに繋がるのか?」ということがわかってきます。
また、どんな理由が多かったのかについて統計を取り、エクセルなどでデータをまとめるといざ選考対策を始めようとしたときに役に立ちます。データをまとめる際には、自己分析シートを作成するのも1つの手段です。以下の記事では自己分析シートの作成方法について触れています。こちらも参考にしてみてください!
自己分析でおすすめのやり方③専門家の助けを借りる
迷ったら自己分析セミナー参加!
自己分析のやり方が分からなかったら、とりあえず自己分析のイロハを一から教えてくれるセミナーに参加することをおすすめします。専門アドバイザーの講師が効果的な方法を伝授してくれるので、何も知識がない!という人でも安心して参加できます。
セミナーに参加してゲットできる嬉しいポイントは、「疑問に思ったことをその場ですぐに質問できる」ということでしょう。自己分析は自分と向き合う作業なので、「本当にこれでいいのか?」と不安に感じることはしょっちゅう。でも、不安や疑問に思ったことはその瞬間に解決しないと忘れてしまうものです。わからないことがあったら、セミナーの講師に迷わず質問してください。
キャリアセンターで質問する
就活生の味方、キャリアセンター。自己分析で悩んでいる就活生にも、もちろん優しく対応してくれます。キャリアセンターのいいところは、授業と授業の間などのスキマ時間に質問しに行けるところです。就活生と言っても、授業をたくさん抱えている人も多いはず。ハードスケジュールの中で効果的な選考対策をするためにも、スキマ時間を有効に使えるキャリアセンターは外せません!
毎日のように通っていると仲がいいアドバイザーの先生もできますし、あなたの就活を内面からサポートしてくれるはずです。
就活アドバイザーの勉強会に行く
就活サイトを眺めていると、就活アドバイザーが勉強会を開催することがあります。実は、これが穴場なのです。勉強会は、一般的なセミナーに比べて開催規模が小さいので、アドバイザーとより近い距離でアドバイザーの話を聞くことができるからです。
たくさんの就活生に囲まれているとなかなか質問しづらい!というシャイな人も、勉強会ならきっと大丈夫なはず。すぐに募集人数が埋まってしまうことが多いので、頻繁にサイトをチェックしてみてくださいね。
自己分析でおすすめのやり方④診断に取り組む
ジョハリの窓診断
現在、質問に答えたりゲームで遊んだりするだけで自己分析ができる診断ツールがたくさん開発されています。そのうちのひとつが、このジョハリの窓診断です。これは、就活以外にも新人研修等で広く使われている方法で、自己理解を深めるのに非常に役立つ診断です。
具体的なやり方はいたって単純です。用意するのは紙とペンだけ!まずは「性格の要素19項目」から自分を良く表しているもの・一緒に診断を行う友人らを良く表しているものをそれぞれ選びます。その後紙に4つの枠を書き、
- 自分も友人も選んでいる要素
- 友人だけが選んでいる要素
- 自分だけが選んでいる要素
- 自分も友人も選んでいない要素
を当てはめていきます。これらは、
- 開放の窓=自分も他人も知っている自分
- 盲点の窓=自分は知らないが、他人は知っている自分
- 秘密の窓=自分は知っているが、他人は知らない自分
- 未知の窓=自分も他人も知らない自分
を表しているので、表が完成する頃には真の自己分析が出来ている、というわけです。
これら4つの窓のうち、開放の窓により多くの要素を書けるようになっていると、「自分から見た自分」と「他人から見た自分」にズレがなくなっている=就活で評価されやすくなるので、それを目標にしましょう!
エニアグラム診断
エニアグラム診断も、自己分析では有名です。90個の質問に答えるだけで本当の自分を知ることが出来るお手軽な診断です!質問の回答によって、
- 完全主義者
- 献身家
- 達成者
- 芸術家
- 研究家
- 堅実家
- 楽天家
- 統率者
- 調停者
という9つのタイプのうちどれに当てはまるかを知ることができます。そして、そのタイプによって仕事の適性が分かるのです!
質問は、普段の行動や考え方について尋ねるシンプルな質問ばかり。すべてはい・いいえで答えられるので、ポンポン回答できます。空いた時間にぜひやってみてください。
就活サイトが運営する診断
就活サイトには、それぞれオリジナルの自己分析ツールがアップされていることがあります。一回自己分析をしたからと言って、その結果が必ずしも正しいとは限りません。時間があるなら、なるべくたくさんのツールを使って自己分析のデータを増やした方がいいです。
サイトそれぞれに特色があっておもしろいので、ゲーム感覚で楽しみながらやってみるのをおすすめします。以下の記事でオススメの自己分析ツールをご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください!
自己分析でおすすめのやり方⑤モチベーショングラフを作る
モチベーショングラフってなに?
自分の人生で起きた印象的な出来事を年表のように並べ、その時々の気分の浮き沈みをグラフにしたものをモチベーショングラフと言います。ただの自分史と違って、感情にフォーカスを当てているので、より自分の内面について考えられるところがポイントです。
現在は、これの作成を選考試験の筆記テストで使用する企業も多く、その知名度はグングン伸びています。選考対策にもなるので、一回は作っておくのがおすすめです。
出来事の詳細より、その時の「感情」を思い出す
モチベーショングラフは、その時何が起きたか?という出来事自体のデータではなく、なぜ自分は嬉しかったのか?悲しかったのか?という感情の記憶が大切になってきます。どんなことがあったのか思い出せなくても、「なんとなく楽しかった」という細やかな感情の起伏を思い出せればそれでよいのです。思い出せる限り、記憶に残っている感情の変化を書き出してみましょう!
当時の行動についてまわりに聞くのもアリ
心理学は行動の科学と言われているように、感情の起伏は行動にすべて表されます。特に幼少期の記憶は自分ではなかなか思い出せないため、親などの周りの人に当時の行動について聞いてみることをおすすめします。今は静かな性格だけど、幼少期は意外とおてんばだった!など、今の自分にはない意外な一面が見られるかもしれません。そこで得た当時の感情をモチベーショングラフに追加し、より濃い自己分析を完成させてください!
周りの人に聞くと言ってもどんな人に聞くのが良いのか、迷いどころですよね。特に就活のようにシビアな話であればなおさらです。以下の記事では就活サポーターとして役立つ人々をご紹介しています。どんな人に聞くのが良いのか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。自己分析なしに就活は始まらない!と言っても過言ではないくらい、重要なのが自己分析。でも、やり方を工夫すれば楽しみながら自己分析が進められるのです。今回紹介した中から興味が持てるものを選び、自分の魅力が伝わりやすい自己PR作成のために頑張って自己分析を進めてください!やったぶんだけ、きっと結果はついてきますよ。
こちらの記事にも自己分析の具体的なやり方を記載しています。「もっと自己分析の方法について知りたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。
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