企業研究は、就活生にとって欠かせないものです。でも、いざ企業研究を始めようと思っても、正しいやり方がいまいちわからないという人も多いのではないでしょうか。そんな人のためにあるのが、企業研究会セミナーです。就活を始めたばかりでも、これを参加したことをきっかけにやる気に火が付いた!という人も多いようです。
そんな企業研究会セミナーに参加する上で知っておいた方がいい知識を、今回はご紹介したいと思います。これで、何の心配もなくセミナーで学びまくることが出来るはずです!
企業研究会セミナーに参加するメリットとは?
業界研究のイロハを知れる
まず、このセミナーの一番の目的は、「企業研究・業界研究はどうやるのか」という基本的な知識を一日の間で学ぶことです。「どうして業界研究は就活に大切なのか?」という誰もが抱える疑問に答えてくれるので、就活を本格的に始める前に納得して活動を進めることができます。いわば、企業研究の入門編ということですね。
ネットで情報を集めようとしても、信ぴょう性がある情報だけを選んで学ぶのはなかなか面倒ですし、時間がかかります。でも、セミナーに参加すればその場で話を聞いているだけで基礎知識が手に入ります。この気軽さに惹かれ、参加を決める人も少なくないようです。
自己分析に使える
自己分析も、就活に欠かせないものですよね。「企業の見方」が分かれば、自己分析にも役立つのです。「企業のどんな部分に魅力を感じるか」=「就活で大切にしたい部分はどこなのか」ということ。給与、職種、業種、休暇、残業、転勤の有無など。見極めるポイントは、数え切れないほどあります。
就活で悩んでしまう人の多くは、「本当に自分がやりたいことが分からない」というケースです。でも、こうしてしっかり自己分析をしておけば、後はそれに沿った企業を探して対策していくだけなのでカンタンですよ!自己分析のやり方が分かっていない人も、ここで企業について考えておけば後が楽です。なお、自己分析のやり方がわからない方はこの記事とともに以下の記事を参考にするとより就活を優位に進めることができるでしょう。
面接対策になる
面接なしで内定が取れる企業はほぼありません。必ずやっておかないといけない対策であるというわけです。企業研究会セミナーに参加すると、実は実践的な面接対策にもなります。各企業の良いところと悪いところを調査し、比較・検討したうえで自分に合った企業を探すのが企業研究。これがしっかり身につくと、いつの間にか「その企業が求めている人物像」まで見えてくるようになります。
面接は、闇雲に受け続ければ受かるというわけではありません。企業が求める人物像の形に自分を当てはめて、「受かりやすい人物像」を作り上げておく必要があります。そのために必須なのが企業研究なのです。
面接に苦手意識がある人は、企業研究の正しい方法から学び直すのも一つの手ですよ!遠回りに見える道が、内定への近道だったりします。面接対策の方法は他にも様々です。以下の記事では面接対策について詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
人脈を広げられる
企業研究会セミナーは、就活アドバイザーの方などが講師になってくれます。一般的な説明会に比べるとセミナーは人数が少ないことがほとんど。そんな近い距離間の中で講師の方とお話をしていると、気付いたら仲良くなっていた…なんてケースも多いようです。
この出会いをきっかけにして、就活指導してくれる他の講師を紹介してくれる場合もあります。就活は、自分一人で黙々とやっていても気を病むだけです。たくさんの講師の人と知り合いになり、様々な視点から指導してもらった方がスキのない就活対策ができます!
また、セミナーだと他の就活生とも友達になりやすいようです。同じ学校の友達にはなかなか就活状況を言いたくない人も、こうして外部で出来た友達になら臆することなく就活トークができるはずです。そこから新しい企業や業界についての情報を得ることもできますし、人脈は広ければ広い方が内定ゲット率が高まります。
社会人になる覚悟がつく
セミナーに参加していると、いつの間にか社会人として働く覚悟が身につきます。ただの企業説明会だと、なんとなく「お客さん」のような感覚で話を聞いてしまいますが、セミナーは学生も主体的に参加することが求められます。
自分の頭で考えて企業研究を進める方法を学んでいく上で、「ただ話を聞いているだけ」な態度は×です。自分からどんどん行動・発言していくうちに、責任感を持って自分の仕事を全うする社会人になる意気込みを鍛えることができるでしょう。
企業研究会セミナーでやっておくといい準備は?
説明会との違いを認識しておく
説明会は、企業や各業界の担当者がその企業・業界について情報を就活生に与えて、興味を持ってもらうのが目的です。それに対して企業研究会セミナーは、企業研究のやり方や、企業と企業どうしの比較方法をレクチャーするのが目的です。つまり、説明会にたくさん参加する前にセミナーに参加しておくと、効率よく企業のチェックができるようになるということです。
ここで一つ注意しておきたいのが、「説明会」と「セミナー」を混同して使用している人も多いということです。セミナーだと思って予約して行ったら、ただの企業説明会だった…というケースも多いです。予約する前にきちんと開催内容を読み、確認したうえで参加するようにしましょう!
服装はスーツが基本
服装に悩む人も多いですが、基本的にスーツで大丈夫です。セミナーは企業の選考と直接関係はありません。「これを着ないと落ちる!」なんてものもありません。オーソドックスな就活スタイルであるリクルートスーツを着ておけば、何の心配もないでしょう。スーツを着なかったことで怒られることはあっても、スーツを着てきて怒られる場はそうそうありません。
ただ、たまに「私服参加歓迎!」とうたうセミナーもあります。その場合は、私服で参加してももちろん大丈夫です。でも、あまりにラフすぎる私服(ジーンズ、サンダル着用など)は避けた方がベターです。オフィスカジュアルを基調としたきれい目な私服を選び、身だしなみもきちんとして参加するようにしてください。
また、時折インターンシップと企業研究回セミナーでの服装を混合してしまう方がいます。「インターンシップとの服装の違いがわからない」と考えている方は以下の記事も参考にしてみてください。
予習は必須!質問事項は事前にまとめておく
何の予習もしない状態で参加しても意味はありません。特に、質問したい事項を事前にまとめておくことは必須です。一度説明会などに参加してみると分かりますが、その場で質問を作りだそうとしても、なかなか難しいもの。「何か質問しなきゃ!」と考えるとついつい焦ってしまいがちですよね。
企業研究のやり方について軽く紹介しているサイトや本などを見て、わからない単語や意味がうまく理解できない部分を見つけておくことをおすすめします。
事前に分からない部分を自分で認識しておくと、講師の人の話を聞くあいだも「ここ、分からないと思っていたところだ!」と考えられるので理解力が高まります。
企業研究の基礎知識は調べておこう
意外と多いのが、「企業研究会セミナーに行けば、自分では何もしなくてもOK!」と思っている人です。確かにセミナーに行けば企業研究の方法は教えてもらえますが、だからといってすべてをセミナーに託してしまってはいけません。
企業研究にも、たくさんの種類があります。そのセミナーで教えてもらう方法が、本当に自分に合うかどうかはわかりません。問題意識を持ってセミナーに参加するためにも、前もって企業研究に関する基礎知識は調べておくことをおすすめします。
気になる企業を見つけておく
企業研究の基礎知識と一緒に、いくつかの企業をランダムに見てみて、「この企業いいなあ」と感じるものをピックアップしておくとセミナーで役に立ちます。その基準は、今はまだ明確にわからなくても大丈夫です。自分の理想形である企業を描いておくと、セミナーで学ぶ内容もグッと身近に感じるはずです。
また、そうやって企業を見ていると「こんな企業には入りたくないな」と感じることもあります。自分の好き嫌いをきちんと把握しておけば、自分と合わない企業を事前に避けることが出来るので、ミスマッチ対策にもなります。
就活とは、自分自身と向き合うこと。その準備を今のうちからしておけば、就活がスムーズに進むこと間違いなしです。こうしたきになる企業を見つける作業には業界研究が必須です。なのでこの機会に業界研究のやり方もマスターしておきましょう。
困った時はこれ!企業研究会セミナーのQ&A
どのセミナーを選べばいいのかわからない
就活サイトを経由してセミナーを選ぼうとすると、たくさんの種類があってどれを選べばいいのか分からない!というケースがあります。その場合は、2~3つくらいなら違う種類のセミナーを予約しても大丈夫です。
就活のやり方に、正解はありません。講師の数だけ、就活にはやり方があります。それなのに、たった一つのやり方で企業研究を進めてしまう方が危ないと思いませんか?
集める情報に、多すぎるということはありません。そこから有効な情報だけを絞り込むことが、実践的な就活スキルにも繋がっていくのです。迷ったら、複数のセミナーに参加して様々な意見を見てきてください。
友達と一緒に行ってもいい?
講師や他の参加者と距離が近いセミナー。人見知りな人は、友達と一緒に参加してももちろん大丈夫です。セミナーは、自分から主体的に行動することが必要です。自分が主体的に行動できる環境を事前に作っておくのは大事なことなのです。「リラックスして参加した方が自分らしさが出せる」という人は、ぜひ友達を誘って参加してみてください。
ただこの先、選考が進んだら自分一人で戦わなければなりません。友達がいないと就活できない!という状況になると厄介です。友達と一緒に参加するのは就活ビギナーの頃だけにとどめて、やり方が分かってきたら自分一人で参加するようにしましょう。
企業の説明会と日程がかぶった!どっちを優先させるべき?
就活の悩みの一つに、日程被りがあります。もしも絶対に入りたいくらい志望度が高い企業の説明会とセミナーの日程が被ってしまった場合は、説明会の方を取ってください。セミナーは、これから何度でも開催されますが説明会はそうはいきません。
でも、そこまで志望度が高いわけではない企業の説明会と被った場合にはセミナーを優先してください。やはり、説明会はセミナーで知識を得た状態で行ってもらいたいのが本心です。「絶対にここに入りたい!」というわけじゃない企業の説明会なら、スキップしても問題ありません。
質問をするタイミングが上手く掴めない!
セミナーでの質問は、説明会と比べて親身になって答えてくれることが多いです。だからこそ、ここでの質問は絶対に外したくないもの。なのに、他の人がずっと質問していたり、手を上げてもなかなか指名されなかったり…。タイミングの掴み方って難しいですよね。
そういう場合は、もうあきらめて「セミナー終了後」に直接講師の人に質問しに行きましょう。これなら他に邪魔をする人もいませんし、周りの人に質問内容を聞かれないので安心して話すことができます。
ただ、もしかしたら講師の人もスケジュールが詰め詰めで、そこまでセミナー終了後に時間が取れない場合もあります。これはあくまで最後の一手にとどめておき、できるだけ質問コーナーのあいだに質問してくださいね。
せっかく行ったのに話を聞くだけで終わってしまった…
セミナーに行けば何かが変わるかも!と思って参加したはいいものの、結局話を聞くだけで終わってしまう人も多いです。でも、気を落とすのはまだ早いです。しっかり話を聞いておく、というのは大事なこと。その日とったノートの内容をもう一回見直してみて、大切だと思ったことを改めて自分なりにまとめ直し、復習してみてください。
質問や発言して積極的にセミナーを盛り上げることも大事ですが、講師の話をすみずみまで聞いておくのも、同じくらい大切なのです。次のセミナーでは発言できるように、反省点も挙げておくといいでしょう。あまり落ち込まず、前向きにセミナーに挑んでいってください!
おわりに
さて、いかがだったでしょうか。まだ企業研究会セミナーに参加したことがない人も、これでだいたいの内容がつかめたのではないでしょうか。セミナーに参加すると、自分の就活スキルが見違えるくらいにアップします。知識も増え、視野も広がり、自分の就活の見方がどんどん変わってくると思います。
企業研究のスキルを上げたい人も、まだまだ就活を始めたばかりの初心者さんも、みんなまとめてセミナーに参加してみてくださいね。きっと、今までとは違う自分に出会えるはずですよ!
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