面接を受けるなら、逆質問まで対策は外せません。例文を使いながら効率よく学べば、ほかの準備対策にも時間を割けるので内定が一気に近づきます。絶対に入りたい企業があるなら、本気を出しましょう!
とはいっても、就活初心者にはなかなか聞き方がわからないもの。自分から自由に質問していいだけあって、変なことを聞いてしまわないか不安になりますよね。そんな皆さんのために、今回は逆質問をする上で知っておいた方がいい情報を総まとめしました。そのまま使える例文集も付いているので、すぐに使えます。NG例文集もあるので、自分の逆質問が本当に正しいのか確認もできます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
・例文の前に…面接の逆質問で大切なこと
まずは、面接で逆質問をする上で重要視するべきポイントを見ていきましょう。やみくもに質問したからといって高く評価されるわけではないので、ポイントを押さえた質問をすることが大切です。
-答えやすい質問をする
まず大前提として、採用担当者が答えやすい質問をしてください。友達とフランクに話すわけではないのですから、相手の気持ちを察しながら質問をしなければなりません。相手は採用選考を責任もって行う立場。質問されたからといってなんでもかんでも答えられる訳ではありません。
たとえば、会社や他社の悪口、顧客の優劣などは立場上絶対に話せません。こういう質問をされてしまうと、採用担当者もどう答えればいいのか分からなくて困ってしまうはずです。社会人として、その場の空気を読みながら質問を考えていってください。
-入社意欲を見せる
採用担当者からしてみれば、なるべく「この会社に入りたい!」と強く思っている就活生を採用したいものです。その方が退職する可能性が低いですし、やる気のあるフレッシュな若者を入社させて、社内の雰囲気を一新させたいと考えているからです。
逆質問からもそんなやる気の高さを伝えられたら、ほかの就活生と差をつけられるはず。普段から企業研究を積極的に行っていることなどを述べながら質問すると、採用担当者の印象にも残りやすくなるはずです。
-質問し過ぎない
逆質問は、自己アピールができる最後のチャンス。だからこそ、ここぞとばかりに逆質問を何個も連続で聞きまくる人もいます。確かにやる気は伝わるかもしれませんが、採用担当者的にはコンパクトにまとめてくれた方がありがたいです。
面接の時間も無限にある訳ではないので、あまり延びすぎると支障が出ます。それに、逆質問をたくさんするとひとつひとつの質問の印象が薄くなってしまうので、自己アピールには向きません。ほどよい数の質問を厳選して、インパクトを残しやすいように心がけてください。
-企業研究した跡を見せる
内定が欲しい企業は、絶対に企業研究をしなければなりません。そうしないと、「入社したいから準備を頑張りました」というアピールの根拠がなくなるからです。
企業研究を全くしていない就活生よりも、少しでも準備ができるように対策してくれた就活生をとりたいですよね。その企業に対する本気度を、逆質問に込めなければなりません。「志望度が高い就活生なら知っていて当たり前」という情報を逆質問で質問したりするのは、もちろん御法度ということです。
-自己アピールを混ぜる
逆質問だからといって、ただ単純に質問をすればOK…なわけはありません。質問の中に、自分の長所を織り交ぜることも忘れてはいけません。逆質問も大事な面接の選考対象のひとつですから、アピールできるところでどんどんアピールすべきなのです。
もしも逆質問以前の普通の面接であまり手応えを掴めなかった場合は、逆質問で1発逆転することも考えましょう。最後の一手が決まりとなって、内定をもぎ取った人も毎年大勢いますよ。
・例文の前に…そもそも、なぜ面接で逆質問をするの?
それでは次に、採用担当者側が逆質問をする理由について考えてみましょう。相手の気持ちを考えてみるのが、印象アップに1番必要なことです。
-コミュニケーション能力を確かめる
社会人の必須能力のひとつに、コミュニケーションスキルが挙げられます。誰かとコミュニケーションを取らなければ仕事は出来ませんし、人と関わることでビジネスは動いていくからです。もしもコミュニケーションが上手く取れない就活生を採用してしまうと、その後の教育に支障が出てしまいます。
必要最低限のコミュニケーションスキルがあるか確認するために、自分から質問を考えさせる逆質問を行う企業は多いです。能動的なコミュニケーションができる人は魅力的ですし、将来性もありますよね。
-やる気のチェック
新入社員の魅力は、やっぱりなんといってもやる気に満ち溢れたキラキラしたフレッシュさ。長年社会人を続けていると忘れてしまいがちなそのやる気を、採用担当者は見たいと考えています。
「一生懸命やっているとバカにされる…」などと日常では考えがちですが、就活では頑張る姿勢を前面に押し出さないと勝てません。「この子が入社したら、全体的な士気が上がりそうだな」と思ってくれるような逆質問をするべきですね。
-企業研究のチェック
そしてもちろん、企業研究をしてきたかどうかのチェックも兼ねています。口だけで「御社でぜひ働かせていただきたいです!」というのは簡単ですが、実際に行動を起こして勉強しているかどうかは逆質問をしてみるとすぐに分かります。
一見まともそうな質問をしていても、中身が薄くてペラペラな学生もかなり多いです。採用担当者に「おっ!」と思わせるためにも、企業研究をみっちり行う&その努力をアピールすることは絶対に必要なのです。
・模範解答!面接の逆質問例文集
ここからは、面接の逆質問を具体的にどう作ればいいのか…そんな質問にお答えしていきます。実際にわかりやすい例文を複数集めたので、困ったらこれを参考にしてみてくださいね。そのまま使っても、アレンジしても大丈夫です。
-同年代の社員はどんな活躍をしていますか?
20代の若い世代の社員がどんな仕事をしているのか…これを知らなければ、自分のスキルを磨きあげることはできません。企業に入社するだけでなく、着実に力をつけて業績に貢献していきたいという気持ちを伝えることができます。
いざ自分が入社した時のイメージを既に作りあげようとしているので、やる気のアピールにも繋がります。実際の社員の話を聞くと自分のモチベーションも上がるので、一石三鳥な質問です。
-理念の実践について詳しく聞かせてください
意外とほとんどの就活生が聞き流してしまうのが、企業の理念。でも、就活生が想像する以上に企業側はこの理念を大切に考えています。だからこそ理念に関する逆質問をしてみると、ほかの就活生と差をつけられるかもしれません。
また、この質問はブラック企業チェックにもなります。ホワイト企業の多くは、企業理念を大切にして一本筋の通った会社運営をしていることが多いです。でもブラック企業は、理念に関する執着心がそこまで高くないことが目立ちます。この質問をした時の採用担当者の対応をしっかりと確認して、言葉以外のリアクションが示す企業の実態を探ってみてください。
-私の長所は○○なのですが、これを活かせる仕事はありますか?
自分の長所を最初に述べることで、よりわかりやすく自己アピールができます。もしも逆質問以前の普通の面接の中で自分の長所を言えなかった場合、この質問をすると自然に自己アピールに繋げられます。
採用担当者によっては、この長所をピンポイントで突っ込んでくれるかもしれません。そうなると、追加のエピソードを披露できる可能性もあります。制限時間が決められている面接だからこそ、チャレンジできる機会は全部拾いに行きましょう。
-今後の事業展開について聞かせてください
企業に入社したいと考えているなら、企業のこれからについても突っ込んで聞いておくべきです。今後の事業展開はどうしていくつもりか…これを聞けば、入社後上のポジションを狙いながらバリバリ働いていきたいというメッセージを伝えることができます。
せっかく採用するなら、向上心が高くてやる気のある学生に入社して欲しいのが全採用担当者の総意です。自分が行う目の前の仕事だけでなく、企業全体のことを考えられる就活生はとてもレア。自分の価値が高いということを、遠慮せずにバンバン伝えていきましょう。
-○○さんが働いていて楽しいと思える瞬間はなんですか?
こういう感情や心に訴えかける質問も、有効です。なぜなら、業種や職種を問わずどんな企業にも使えますし、タブーが確実に存在しない質問だからです。どんな仕事にも、必ず魅力は存在します。そんな自分しか知らない魅力を話して欲しい、と言われて喜ばない採用担当者はいないでしょう。
もしも社会人になるのが嫌だったり、就活そのものに意味を見いだせなくなっていたら、この質問をしてみてください。働くことは意外とおもしろくて、楽しい!ということを採用担当者が教えてくれるので、気持ちが少し楽になるはずです。自分の世界が広がりますよ。
-○○の資格は活かせますか?
もしも何か専門的な資格や語学の資格を所有している場合は、ここでこう質問してみるのもおすすめです。自分から「私はこんな資格を持っています!」とアピールするのは少しストレートすぎますが、これならとても自然に自己アピールできますよね。
資格の話をしたいのに、面接の中で突っ込まれなかった…という場合は、これなら嫌味なく自分の思うがままに面接をコントロールできます。もし業務内でそこまで重要視されない資格だとしても、それを取得するために頑張った努力は評価してくれると思うので、とりあえず口に出してみて損は無いと思います。
・これはダメ!面接の逆質問NG例文集
それでは最後に、面接では絶対に聞いてはいけない逆質問のNG例文をご紹介します。もしも何を言えばいいのか困っても、これだけは参考にしないでくださいね。反面教師として見ていってください。
-待遇について聞く
給与・休暇・残業…。どれも、人が働く上で知っておかなければならない大事な情報です。でも、わざわざ面接の逆質問の場で質問することではありません。面接は、「わからないことを解決する場」ではなく、「自己アピールして評価を上げる場」です。
せっかく自分の評価をあげるチャンスなのですから、待遇面について質問するのはもったいないです。そういう質問は、事前に説明会やOBOG訪問で済ましておいてください。
-サイトに載ってることを聞く
とりあえず何かを質問した方がいいんだろうと焦り、サラッと見た企業のサイトに載っていた事業内容について質問をした…これはアウトです。サイトに載っているような情報も知らないのに、面接を受けに来たのか…と呆れられてしまうこと間違いなし。
逆質問するなら、「軽く調べただけではわからない、深い内容」を質問するべきです。誰でもわかるような質問をしてしまったら、入社意欲が低い適当な就活生だと思われてしまいます。
-社員のプライベートを尋ねる
何かを履き違えて、「○○さんは休みの日に何をしていますか?」「どこに住んでらっしゃいますか?」など、採用担当者のプライベートを聞きまくる就活生がたまにいます。その質問から待遇面を探ろうという魂胆なのでしょうが、これはマナー違反です。
仕事内容や仕事で感じたことならもちろんどんどん聞いていいですが、直接的に仕事に関係ないことを聞いてはいけません。そういうことは、OBOG訪問などもっと社員との距離が近い時に聞いてください。
-面接官が話したことを繰り返し聞く
あまりに緊張しすぎて、それ以前に採用担当者が話した内容を繰り返し質問してしまうことがあります。気持ちはわかりますが、これだと「集中力がない人だなあ」と思われてしまいます。目の前のことに集中して取り組めない人は、仕事でも似たようなミスをします。
本当の自分の実力や魅力を過不足なく伝える為にも、採用担当者が話していることは常に集中して聞いておいてください。
-曖昧・漠然とした内容を聞く
これは、企業研究や業界研究が進んでいなくて、自分に自信があまりない人がやってしまいがちなミスです。「どんな仕事が多いですか?」「大変な仕事ってなんですか?」など、子供が聞くような質問をしてしまうのです。これだと採用担当者もどう回答すればいいのかよくわからないです。
自信がなくてもいいので、逆質問だけでもハッキリ・具体的に・わかりやすく質問すると、それだけで「この子、なんかいいかも」と思ってもらえるもの。終わりよければすべてよしなので、逆質問だけは明瞭簡潔な内容になるよう頑張りましょう。
-「特にないです」
1番やってしまいがちですが、それと同じくらい1番やってはいけない逆質問です。せっかくの自己アピールチャンスを自分から握りつぶすのはやめましょう。入社意欲もやる気も何も伝わってきませんし、魅力的な人物像にはみえません。
もしも本当に何も聞きたいことが無い場合は、「申し訳ございません。既に企業研究を行い、御社の説明会やセミナーに積極的に参加しているため、特に質問はございません。」などと答えるようにしてください。
・おわりに
さて、いかがだったでしょうか。面接の逆質問は、慣れてしまえば簡単です。でも、就活を始めたばかりの人にとってみればわからないことだからけで不安ですよね。そんな人も、今回のこの記事を参考にして、なんとなくの質問の作り方が理解していただけたら幸いです。
面接は、ほぼテクニックで決まります。話すことが苦手な人でも、今回紹介したような書き方を真似して質問したら、良い評価が貰えるはずです。志望通りの企業から内定がもらえるように、頑張ってくださいね!練習したぶんだけ、結果はついてきますよ。
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