「ESを添削してもらう際のお願いメールの書き方、皆さんは理解できていますか?」
志望している企業の選考を受ける過程で、必須になるのがES(エントリーシート)の提出。自分の志望度や、自己アピールをするために重要なツールの1つです。このESを提出する際に、学生がよくやってしまいがちな失敗が自己満足のESを書いてしまうことです。企業に属したことがない学生が、企業目線で自分をアピールすることはとても難しいですよね。
そんなときに有効なのが、OBOG訪問の際などに社会人から受けるES添削。社会人の立場からアドバイスをもらうことで、企業目線のESができあがり、通過率がぐっとあがります。しかし、ES添削のお願いを仕方を間違えてしまうと、逆に通過率が下がってしまうことも...。
今回は、ESを誰にお願いするべきなのか、そしてお願いするときのポイントやお願いメールの例文をご紹介します。社会人から適切なアドバイスをもらい、受かるESを目指しましょう!
Contents
ES添削は誰にお願いするべき?
まず、ES添削をお願いするべき人は誰なのでしょうか?
社会人といえども、親やゼミの教授、サークルの先輩など思い浮かぶ人はたくさんいると思いますが、その中でも特におすすめの人たちをご紹介します。
キャリアセンター
多くの大学には、学生の就職活動を支援するキャリアセンターがあります。キャリアセンターの職員はこれまで多くの先輩たちの就活をサポートしてきた人たちですので、ESの添削もしっかりと対応してくれます。
企業や就活に関する情報を教えてくれることはもちろん、直接悩みを話せる相談窓口は就活生にとって強い味方となるでしょう。試しに一度覗いてみることをおすすめします!
就活エージェント
学生に企業の求人情報を提供する就活エージェントには、ESの添削のサービスを行っているところがあります。こういったエージェントは毎年大学・学年問わず多くの学生をサポートしているプロですし、会員登録をしたら無料で引き受けてくれる場合もあります。
また、業界・業種ごとに合わせたES添削をしてくれることもメリットの一つです。自分ではなかなか気づけなかったような視点から、有益なアドバイスをしてもらえるかもしれません。
実際に志望企業で働いているOBなどがおすすめ
あらゆる社会人の中でも、ES添削をお願いするのに最もおすすめなのが志望する会社で実際に働いている方です。その理由は、提出するESがその会社の事業や雰囲気に合っているか確認しやすかったり、添削をお願いする方が就活生の時どんな点に注意してESを書いていたのかも参考にできるためです。
しかし、志望している会社の方が直接の知り合いにいるケースはほとんどないでしょう。その場合は、ぜひOB・OGの方へOBOG訪問の際などに頼むことをおすすめします。志望する会社で働いているOB・OGの方と直接話したりメールのやりとりすることで、会社や就活に関する情報を得られる機会が増えるのも大きなメリットです。
OBOG訪問のやり方やマナーをよく知らない人は、基本的な知識をご紹介していますのでぜひ下記の記事を参考にしてみてください。
OBOG訪問でES添削をお願いしようと思っていても、OBの方となかなか直接アポが取れない場合があります。そんな時は、メールを通して頼むのも一つの手でしょう。以下ではメールでES添削をお願いすることに関して、詳しくご説明していきます。
ES添削をメールでお願いする時のポイント
ESの添削をメールでお願いするときのポイントをご紹介します。 メールを送る相手は忙しい社会人です。要点を抑えて、わかりやすいメールを送るように心がけましょう。
ES添削のお願いメールを考える前に
ES添削のお願いメールを考える前に、自分でできる限りのチェックはしましたか?
クオリティの低い、もしくは未完成のESを添削いただくことは失礼に当たります。ですから、本当にこのESでいいのか、自分でチェックするようにしてください。 具体的にどういったところをチェックすれば良いのかはぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
使用するメールアドレス
みなさんが使用しているメールアドレスは以下の3つだと思います。
- キャリアのメールアドレス
- 大学から支給されたメールアドレス
- フリーメールアドレス
これらの中で、就活で使用するべきメールアドレスは②か③です。その理由については以下の記事でご紹介しています。 詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
送る時間帯
ビジネスマナーにおいて、メールを送る時間は相手の就業時間内です。会社員の終業時刻の一般的な時間帯が9時ごろから18時ごろであるため、その時間内に送るのがよいでしょう。 深夜に送ったり、休日に送ったりすると、相手に余計な負担をかけてしまうことにも繋がるため控えましょう。
件名
社会人は1日に大量のメールを受信します。そんな忙しい社会人があなたのメールを開封するかどうかは、件名で判断されます。件名が適切でないと、開封されないおそれもあるため、十分気をつけましょう。 件名を付ける時は、
- 誰から
- どんな要件のメールなのか
を明確にしましょう。
宛名と署名
件名がつけ終わったら、いよいよ本文です。 まず本文の冒頭には、誰宛のメールを送っているのかがわかるように宛名を書きます。企業名、部署名、氏名を書くのが一般的です。
メールの文末には署名を書きましょう。署名とはメールの送信者の氏名や連絡先を記載するものです。署名では、名前だけでなく所属を明らかにすること、また連絡が取れる連絡先を記入することがビジネスマナーです。
連絡先を知った経緯を説明する
ゼミの教授や先輩の紹介や、キャリアセンターの卒業生名簿などから連絡先を知った方にメールを送る場合、もともとは相手はあなたのことを知りません。いきなり知らない人から連絡がきたら驚いてしまいますよね。そのため、
- どうして連絡しようと思ったのか
- 連絡先を教えてくれたのは誰か
をはっきりと伝え、相手を驚かしたり、困らせたりすることのないようにしましょう。
何をお願いしたいのかをはっきりと伝える
具体的に何をお願いしたいのかを記載せずメールを送ってしまっては、受け取った相手は困ってしまいます。まずは相手にお願いしたいことを自分の中で明確にしてみましょう。そしてお願いしたい項目が整理できたら、できるだけ具体的に書くようにしましょう。 「社会人だから...」と怯んでお願いしたいことをぼやかしてしまうと、的確なアドバイスがもらえません。また、せっかくのアドバイスが反映されないのでは、時間をとってくれた社会人にとっても失礼です。「何をしてほしいのか」はできるだけ具体的に伝え、的確なアドバイスをもらえるようにしましょう。
誤字脱字のチェック
メールを書き終えたら、必ず誤字脱字がないかのチェックを怠らないようにしましょう。メール文に誤字があると、印象が悪くなったり、「その程度の志望度なのか…」と思われたりして、選考にマイナスの影響を与えるかもしれません。 また、せっかく時間を取ってくれた社会人に、誤字がまざったメールを送っては失礼にあたりますよね。それを防ぐためにも、誤字脱字がないかはメール送信前にしっかり確認するようにしましょう。
そうはいっても、人間ミスはつきものです。誰しも誤字や脱字などミスを犯してしまうものです。では、誤字・脱字を発見した時にはどう修正するのが良いのでしょうか。
以下の記事では誤字をしてしまった際の対処法についてご紹介しています。こちらも併せて参考にしてみてください。
【例文】ES添削のお願いのメール
ここでは、ES添削をお願いする際のメールの例文をご紹介します。 実際にメールを送る前に参考にしてみてください。
〇〇株式会社 △△部 山田太郎様
突然のメール失礼致します。 ○○大学△年△△学部の田中花子と申します。 現在△△ゼミに所属しており、〇〇さんから先輩にあたる山田様をご紹介いただき、連絡をさせていただきました次第です。
現在就職活動に取り組んでおり、貴社第一志望としております。 つきましては、ぜひ山田様に私のエントリーシートをご添削いただき、アドバイスをいただければ幸甚にございます。
お忙しいところ誠に恐れ入りますが、 是非ともよろしくお願い申し上げます。
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○○大学△年△△学部~~学科
氏名:田中花子
メールアドレス:▽▽▽@◇◇◇
携帯電話番号:000‐0000‐0000
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ESをメールで送る際の注意点
ありがたい事に社会人の方からESを添削をしてくれる旨の返信が来たら、お礼と一緒に早速ESを送りましょう。この時のメールにも当然注意事項がありますから、しっかりと確認しておきましょう。
1ESはPDFにして送る
ESのデータ形式は、なんでもいい訳ではありません。ESそのものを執筆する際はWordファイルやExcelファイルでも大丈夫ですが、送信する際は必ずPDFファイルに変更出来ているか確認してください。 PDF以外の形式だと相手や自分のパソコンの都合上、ファイルが開けない可能性があるかもしれません。相手の手を煩わせないためにも基本的にESはPDFファイルでメール送信するようにしましょう
ただし、相手側からPDFファイル以外の形式を指定された場合は、そちらを参考にしてください。あくまで相手側の添削作業がスムーズに進むように、気遣う気持ちをメールでも見せることが必要です。
2件名はシンプルに
ESをメールで送る際も、シンプルでわかりやすい件名にしましょう。社会人が受け取る何十ものメールの中で埋もれないためにも、「メールした目的」と「自分の名前」だけはきっちりと記入し、それ以外の要素は削ぎ落としてください。
などと表記し、誰が見ても「エントリーシート…あの時のあの子か!」と思い出してもらえるような件名にするよう心がけてください。過度な装飾は不要です。 必要以上に長くなると誰からのメールだかすぐには分かりませんし、最悪の場合読み落とされる危険もあります。シンプルイズベスト!を頭に入れて置いてくださいね。
3ファイル名に名前と大学名等を入れる
意外と忘れがちなポイントですが、ESのデータファイルそのもののファイル名に、自分の名前と大学名を記載しておきましょう。 自分のパソコンでESを執筆し、自分の中だけで管理しているなら適当なファイル名でも問題ありませんが、企業や相手側の気持ちに立つとやはりある程度形が整った件名だとありがたいです。
上記の例のように「【エントリーシート】○○大学✕山△子」などにして、誰でもすぐに内容がわかる件名にしましょう!ただし、相手側からESファイルのタイトル名を指定される場合もあります。その場合は、もちろんそちらに沿ってください。
4本文にも手を抜かない
ESなどのデータファイルを相手に送信する時にやってしまいがちなのが、「メールの本文をおざなりにしてしまうこと」。 中にはデータを添付するだけで、メール本文を一切書かない人もごくたまに見られます。これは、まさに失礼な行為そのもの。エントリーシートを送る時も、本文は手を抜かずに書きましょう。 具体的に言うと、以下の通りです。参考にしてみてください。
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○○大学△年経済学部△△学科
氏名:田中花子
メールアドレス:▽▽▽@◇◇◇
携帯電話番号:000‐0000‐0000
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6写真の画質に注意
企業が用意したテンプレートに沿ってESを書く際には、自分の顔写真も添付する場合もあるでしょう。中には、履歴書部分の写真だけではなく、学生時代を表す写真を貼って自己アピールするように求められることもあります。どんな場合でも、写真の画質や画素数にも気を使った方が良いです。 「画質なんてなんでもいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、鮮明な写真はその人の個性をよりありありと見せてくれます。
ぼやけた写真のESでは、本当にあなたを写したものなのか判断がつかない場合もありますから、実際に企業に出す気持ちで添付しましょう。事前に写真をスキャンする場合も、画素数を最大にして取り込んでください。小さなことですが、今後でもこういった細かい気遣いが就活を左右しますよ!
7ちゃんとファイルが開けるか確認する
「ESの件名やファイル名に自分の名前を入れ、本文もしっかり書いた。いざメール送信!」ってその前に、確認すべきことがあります。
本当にそのファイルは開けますか?
意外と、ESをメールに添付するとエラーが発生してファイルが開けなくなることがあります。事前にそのトラブルに気付くために、完成したメールを1度自分のサブメールアドレスに送信してみてください。 その後、ESの該当ファイルがちゃんと開けるかどうか確認しましょう。ここまで確認して、やっと社会人にメールが送信出来ます。面倒かもしれませんが、こういう手間暇は相手に必ず届きます。ひとつずつメールやファイルを確認していってください。
8ES添削してもらった後は必ずお礼メールを送ろう!
ES添削をしてもらったら必ず相手にお礼をしましょう。「添削したファイルをもらったら、それでおしまい」ではあまりに失礼です。相手は忙しい社会人だということを忘れず、メールで感謝の気持ちを伝えましょう。 添削してもらった日からあまり日にちをあけないよう心がけてください。
こんな時どうする?〜ESをメールで送る際のQ&A〜
【Q.1】ESを送ったのに返信が来ない!
「ちゃんと確認してからESをメールで送ったのに、いっこうに返信が来ない…」もしかしたら、何かのエラーでメール送信できなかったかもしれません。また、相手が丁度忙しくて読み飛ばされてしまった可能性もあります。その場合は、こちらに非があるわけではないので焦る必要はありません。
ただし、ESの返事がないからといってすぐに催促メールを送ってはいけません。もしかしたら、忙しくて返信を保留してるだけかもしれません。 最低でも2営業日は待って、それでも返事が来なかったら「○月✕日にエントリーシートを送付させていただいたのですが、送れていますでしょうか?」といった確認メールを送ってみるといいでしょう。 あくまでESの確認メールとして送り、急かしている感じが出ないように気をつけてください。
【Q.2】メール送信後にミスに気がついた…
ちゃんと確認してからメールを送ったのに、誤字脱字のミス、件名やはたまた送信先する相手の間違いに今さら気付いてしまった…。そんな場合は、とりあえず焦らずに落ち着きましょう。
もしもただの文中の誤字脱字や件名の打ち間違いミス程度だったら、そのまま放置して大丈夫です。少しのミスなら相手側もおそらく気にしませんし、追加で訂正メールを送られても逆に迷惑かもしれません。 ただし、相手の名前や企業名を間違えたり、指定されたファイル形式を間違って送っていた場合は訂正メールをできる限り早く送る必要があります。名前を間違えるのは失礼極まりない行為ですし、ESの形式ミスは添削作業に支障が出ます。気付き次第、出来るだけ早くメールでアクションを起こしましょう。
そして当たり前ですが、メールの送信先を間違えてしまったら(選考を受けている他の企業に送ってしまうなど)すぐに間違えて送ってしまった送信先に謝罪メールを送ってください。そして、できる限り早めに正しい送信相手にESを添付したメールを送り直してください。その際、間違えて他の送信先にメールを送ってしまった事はわざわざ伝えなくて良いです。 一番いいのは、最初からこういったミスがないようにすることです。メール送信ボタンをクリックする前に、何回もESの送信先の確認をするようにしましょう。
【Q.3】ファイルが開けないと返信が来たけど、対処法がわからない!
相手から返信が来て、ESのファイルが開けないと伝えられた…でも自分でもどうすればいいのか分からない!そういう場合は無理をせずに、その旨を相手に伝えてください。
メールや機械に詳しくないのに無理して原因を解明しようとしても、無駄な時間を使うだけです。 だからといって相手も不機嫌にはなりませんし、社会人として優しく対応してくれるはずです。「大変申し訳ないのですが…」と前置きして、丁寧にメールを送ってください。
【Q.4】そもそもESに自信がない…
そもそもの話ですが、添削してもらうESに自信がない人もいるでしょう。それなら、とりあえず先輩たちのESや参考例文など、お手本となるESを見てみるのも一つの手です。
はじめのうちはどんな学生であれESを書くのにどこか不安あるものです。ですがそれは「書き方や大切なポイントを知らないだけ」というパターンが多いです。誰しも知らない事をいきなり取り組むのは、当然ですがハードルが高いと感じるでしょう。
まずは見本となるESを参考にして、自分ならではのESを書けるようにチャレンジすることが大切です。
以下では、ESを書く際に見本となるテンプレートや重要なポイントを詳しくご紹介しています。こちらの記事も併せて参考にしてみてください!
おわりに
今回は、ESをお願いするべき人、お願いするときのポイント、お願いメールの例文をご紹介しました。 選考が始まったらESを書く機会がたくさんあると思います。自分が書いたESに自信がなかったり、手応えを感じなかったら思い切って社会人に添削してもらいましょう。 社会人の視点からアドバイスをもらうことで、受かるESに近づけるはずです。
またESの添削は現役の社会人にしてもらうのがオススメです。周りにOBがいない場合はメンターズというサービスがオススメです。就活を勝ち残った現役の社会人があなたを内定までサポートします。
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